【中学受験】JGにニンニクは似合わない。

 

10年前のブログ記事

 
10年前に書いた記事です。
 
最近書いたブログ記事で取り上げた女の子が登場する文章がもう1本あったので、
せっかくですので、載せておきたいと思います。
 
 
【中学受験】これぞ有言実行。読んで絶対損はないエピソード(前編)
 
【中学受験】これぞ有言実行。読んで絶対損はないエピソード(後編)
 
 
 

女子学院と生ニンニク

 

2009年度入試の後日談です。
昨年担当していた生徒が、面白い話をしてくれました。
冗談としてはデキがいいですし、本当の話なら傑作だなと思います。
 
サンデーショックにより2月2日に行われた、
女子学院の入試でのグループ面接でのこと。
一生に一回の緊張する場面です。
初めに挨拶といくつかの質問を終えると、
後ろのテーブルにかけてあった覆いが取り払われたそうです。
隠れていたもの……それは…………??
 
いくつかの野菜でした。
 
好きなものを手にとって、その理由を話すという質問内容。
オレンジやりんごにブリッコリー、じゃがいも。いくらでも選択肢があったはずです。
女性らしさをしっかりアピールする、千載一遇のチャンス到来です。
しかし着慣れない晴れ着?に身をつつんだ彼女が手にとったのは
 
なぜか生のニンニク。
 
その理由は……?
 
「家族でラーメン屋さんによく行きます。
これを丸ごとひとつ、
とんこつラーメンに搾って食べるのが
大好きです!!

 
……。
あのさぁ、それはただラーメンが好きなだけでは??
完全に話の主役がニンニクではなく、ラーメンですよね??
第1志望の面接でわざわざラーメン好きを熱く語らなくても………。
 
しかも生のニンニクを絞る、ですって?
この子を合格させると、女子学院がニンニク臭くなるという恐怖が、
面接官を捉えた可能性があります。
 
 
結果は…僕をふくめ多くの先生が太鼓判を押すほどの実力があったにも関わらず、なぜか不合格。
JGはそれほど狭量な学校ではないはずですが…。
まさ、かニンニクの呪い?
まぁ同じくらい志望順位の高かった慶応中等部に合格してくれたから、笑い話にできることです。
危ないところでした。
いい結果に終わってよかったです。ヒヤリとしました。
 
教訓:
面接でニンニクの話はやめましょう!!

 

 

中学受験は全勝ではなかった

 
そう、前回の記事に雙葉と慶應中等部に合格と書いたので、
いかにも中学受験は全勝でした的な形を感じられた方が多いでしょうが、
実は彼女はサンデーショックの年の受験生で、
ほぼ第1志望だった?女子学院は不合格でした。
 
そこから10年間の成長を考えると、
 
1つだけ食らった黒星が、彼女を成長させるきっかけになった
 
ともいえるかもしれないですし、
 
将来司法試験に合格するような力のある生徒でも、
御三家中の熾烈な競争の中では、ライバルの後塵を拝することもある

 
とも言えるかもしれません。
 

10年間で身につけたもの

 
そういえば、先日彼女と会った時にこんなことを言っていました。
 
「私には、お世話になった尊敬している恩師がいるんです。
司法試験合格の後押しをしてくれた〇〇先生と、
検事志望から弁護士志望になるきっかけをくれた〇〇先生と、
あとアベ先生です!!」
 
3人目の名前は、毎回必ずその時に話している相手の名前になる気がしてなりません(笑)
プロテスタント女子校の面接試験で、
「生ニンニクが大好き!」と言っていたことを思えば、
やはりものすごく成長したようです………………。
 
これは、敏腕弁護士になりそうですね。
 
 
 
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