【中学受験】これぞ有言実行。読んで絶対損はないエピソード(前編)

 
ある午後の早い時間のこと。
教室を出ようとしたところ、マスク・スーツ姿の若い女性に声をかけられました。
 
その瞬間に直感します。
 
これは
保険のセールスレディだな。

 
と。
 
実は、Wisardに平日にいきなり訪れてくる方は意外と多く、
失礼のないように対応することにもようやく慣れてきました。
 
いま少し取り込んでおりますので、、というセリフが喉まで出かかりましたが、
よく見ると、知っている顔でした。
 
いま、Wisardは1期生が社会人1年目(大学5年生の年度)なのですが、
その1つ上の世代。
サピックスの先生時代に、最後に送り出した生徒でした。
さすがに5年以上会っていない上に、スーツ+マスクだと一目ではわからないですね。
 
 
さて、しばらくぶりに合ってお話をしたのですが、
とても嬉しいお話を聞くことができました。
少しだけもったいぶりたいと思いますので(笑)、
まずは、2011年10月に書いた、ブログ記事をご覧ください。
 
 

10年近く前に書いた記事

 
Wisardのアベブログは、2008年くらいから書いているのですが、
ブログの引っ越しの際に一度、トラブルがありました。
そのため、2010年以前の文章はエクセルのデータでのみ残っており、
ブログでは閲覧できない状態になっています。
 
今回は彼女との会話を思い出すために、
そのデータの中から引っ張りだしてきました。
 
「突破せよ」というタイトルで、
この10年近くぶりに会った生徒が登場しています。
進路について考え始めた中学生と、
中学受験時代の先生の会話だと思って、お読みください。
 
彼女は中学入試では雙葉と慶應中等部に合格し、
慶應女子から慶應大学へと進んだ生徒です。
 
 

「突破せよ」

 
 

「先生、進路の話なんですけど。
 
クラスで1番の成績をとって、医学部に内部進学するのと、
大学受験して国立の医学部に入るのと、
高校から法学部に内部進学してロースクールから弁護士になるのと、
それから、国家公務員1種の試験を受けて官僚になるのと、
どれが一番易しいですか?」
(※公務員1種とは、今でいう国家公務員総合職です)
 
 
そんな質問をされました。
発言主は、某超有名大学の附属中に通う中学3年生で、
今でも時折ふらりと質問に現れます。
 
アベが話したのは  
 
1.アベの目から見た、難易度の順番。
 
2.どれがいちばん簡単か、という視点で見るのはどうかと思う、ということ
 
(どの道を選んだとしても、
自分で必ず実行すると決めればやり遂げられるはずだということ)。
 
3.やりたいことがたくさんあっていいね、
 
ということでした。
 
そして彼女はこんなことも言っていました。
 
「私は何か、すごいことをしたいんです。
周りの人が驚くような、
誉めてくれるようなことを。
まずそれがあって、
具体的な進路を考えています」

 
 
こういうことをはっきりと言えることは素晴らしいことだと思います。
見栄っ張りだなんて、全然思いません。
しばしば、日本人は謙虚さを美徳とする民族だと言われます。
ですが、特に能力のある若者にはまず高い目標を声を高くして設定してほしいですし、
進んで厳しい環境に身を置くこともしてほしいと個人的には思っています。
 
それは何より自分のためになりますし、
ひいては周囲の人のためにもなるのではないでしょうか。
 
付け加えると、周囲からの目が気になりすぎると、
逆に人は
 
「自分は他人からどう思われようと、全く気にしていませんよ」
 
というポーズをとりがちな気がします。
 
つまり、そのポーズによって周りからの視線で傷つくことを避けようとする方向に無意識のうちに向かう、ということです。
そのリスクをかえりみずに、
 
「自分は他人の評価も気になります」
 
とはっきり口にするだけでも勇気があると感じます。
 
 
まず
 
「自分のアタマで考えて未来の選択肢を探る視点」
 
を獲得できたこと、
そして「その道を切り開いていく実行力」も(おそらくは)身につけていること。
そういうところを見ると、一見全然関係ないように思える、
物語文の読解や相似比、天体の知識に平安時代の人々の暮らし(笑)
といったことも、全体としてみると有益なのかな、と再確認しますね。
 
 
さて、そのお話の最後。
帰り際に「見栄っ張りなところもある自分を見栄っ張りです、
って言えるのはすごくいいことだと思うよ」と言うと、
彼女はこう言い残して去って行きました。
 
「ありがとうございます。
でも、アベ先生もきっとものすごくそうだと思いますよ」
 
 
………。なんだそれは(笑)
まさに捨て台詞、という感じですね。
おそらく大手の教室をやめて、
新しい教室を作ろうとしたことを言っているとは思うのですが……。
たぶん、彼女が持っているイメージと、中身は全然違うような気もします(笑)
 
まあ、そのお話はまた今度ということで………。

 
 

そんな彼女はいま…………

 
 
そんな彼女が大学も卒業した年齢になって、
何をしているのか。
どんな未来に向かって進んでいるのか、
気になるところですが………。
 
想像以上の、会心の現在のお話を聞くことができたので、
ブログに書くことができることをとても嬉しく思っています。
 
少し長くなったので、次回に続きます。
 
 
 
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