「先生、この前消しゴムがない時があって、、
兄ちゃんに頼んだら、これを貸してくれたんですよ」
「あっはっは。
色までいれてあって、芸が細かいね(笑)」
「お兄ちゃんが何年も前に彫って、
ひきだしに保存してあったらしいんです。
これが弟に渡す消しゴムかよ！って感じじゃないですか？
しょうもね～、「天才」って書けよ！と思ったんです」
「うん、まあ…………、
なんで小学生は「バカ」って、
落書きしたくなるんだろうね？」
「たしかに。不思議ですね…………」
ここまでは普通にやりとり、
そこからの続きの言葉が面白かったんです。
「でも、冷静に考えたら、
僕も同じことやってることに気がついたんですよ。
だから、おんなじレベルなのかなと思って」
「え、君も同じことを彫っているんですか？(笑)」
「いや、ちょっとちがいます。
僕は、
最強
って、彫っていました！」
飲み物を飲んでいるタイミングだったら、
確実に噴いていたと思います。
たしかに…………、やっぱり兄弟ですね(笑)
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