「失敗した」お父さん

Wisardの、というか塾や小学校の個人面談はお母さんと行うことがほとんどです。
学習塾が本格的に活動するのは子供たちが学校から帰ってきてから。
それから週末です。
 
ですから我々はその時間は授業に集中したいという事情があるため、個人面談は自然と平日のお昼ということになります。
そのためお父さんはお仕事なので……ということになるのですが、入試という重要局面でもありますから、中にはご夫婦で来て下さる方もいらっしゃいます。
その方がご家庭の雰囲気がよくわかりますし、個人的にはそういう機会も貴重だなと思っています。
 
 
話が少しそれますが、基本的に塾の先生に「うちの子は世界一可愛い」「うちの子は本当に優秀です」「子供は自分の一番の宝物です」ということはなかなか言えないですよね。
常識的なご家庭であればあるほど、そうだと思います。
「愚息」ということばもあるくらいですし、日本人の謙譲の精神はこんなところにも表れています。
 
 
さてお話を戻すと、それがご夫婦とお話するとそういったガードが少し甘くなるような気がするように感じています。
というのは、お二人は、これまで共に子供を育ててきたパートナーであり、大切な子供のために協力して行動する、という指針を共有なさっているからです。
3人でお話している時のちょっとした会話からも、それが伝わるときがあります。
 
今年度の個人面談で、あるお父様からこんなお話を聞くことが出来ました。
 
「先生、この前の模試、失敗してしまったんですよ。
うちの娘が入試の厳しさをわかっていないようなので、少し懲らしめてやろうと思って。
僕の出身の中学校を志望校の中に入れておいたんですよ。
厳しさをわからせるつもりだったのですが……実は逆に合格確率80%って出てしまって。
それ以来、僕のことをこれまで以上になめているというか、さらに言うことを聞かなくなった気がするんです。
ああ失敗したな、って後悔しているんですよ」
 
ほっこりしませんか?
 
この空気をうまく伝えることのできる文才があればよいのですが!!
そのお父さんの様子は、僕には失敗したようには全然思えないものでした。
むしろその正反対だったような………。
 
 
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