【中学受験】算数は教えこむべき科目?それとも自分で考えるさせる科目?

先日の授業中のこと。
ある女の子が手を止めてじっと考えている様子でした。
彼女は自分なりに考えて、問題に取り組める力を持っている生徒なので、しばらくは放っておきます。
 
そろそろ時間がかかりすぎかなと思い、近づいていきます。
 
「自力ではこれ以上は無理そうならヒントをだすか、解説しようか?」
 
そう言うと彼女はさらりと
 
「じゃあ、どうぞ」
 
と答えました。
 
それに対するアベの反応はこんな感じでした。
 
「どうぞ、だって!?
何を言っているんだぁぁー!!
君がやるだけやってみて、どうにもこうにも前進できない、ヘルププリーズ!!って言うのであれば、もちろんサポートするよ。
でも、どうぞってことはないでしょう。
そんな気持ちで解き方を聞いても、身につかないよ!
さあ、どうする?
もう少し、自分で考える?
解説を聞く?
自分で決めて!」
 
 
Wisardの算数の授業では、もちろん最小限のことは教えますが、教えすぎることはあまりありません。
自分で考えることが、大切なんです。
それができる生徒は特に。
もちろん解法のパターンの説明を受け、それを理解してからしっかりと練習する進め方は多くの場合、とても有効です。
ですが算数の力を大きく伸ばすためには、100%繰り返し型の学習だけでなく、自分のレベルに見合った問題と向き合い、自分なりのルートで解答にたどり着くことがより重要です。
その後でよりスマートな手法を学ぶからこそ、身につくんです。
 
特に「考える」ための道具立てを学び終えた段階の6年生は、自力で立ち向かうべき局面が多くなります。
逆に、新規の単元を学んでいる4・5年生に「自分で考えろ!」と言い続けることは、まずいやり方です。
自力で考えて何とかなり、成長できる問題と、まずしっかり練習すべき問題は明確に違いますので、それは分けて考える必要があります。
その点は誤解なさらないでくださいね。
 
 
さて、僕の問いかけに対して、彼女はすまして答えました。
 
「あぁ、そうなんですか。
それなら、いいです」
 
と答え、ノートとテキストをグイッと僕から遠ざけるようにして、教わらないぞという姿勢を示しました。
 
 
そして数分後‥‥‥‥。
 
「☆できました!!☆」
「正解!!!」
 
この「それなら、いいです」というメンタリティ。
これを保つことができる子は必ず伸びるということは、この仕事をしてきて実感していることの1つです。

書きながら、半年ほど前にそっくりの記事を書いたことを思い出したのですが、大切なことは何回伝えてもいいということで‥‥‥‥。
 
 
↓Facebookを活用し始めました。イイね!をお待ちしています。
イイねしてくれた方は……現在60人です!

Wisard Facebookページ
 
↓ブログ更新のモチベーションとして2つのブログランキングに登録しています。
じゃあ、そのメンタリティへ導くにはどうすればいいの!?と思った方はクリックをお願いします。
クリックはそれぞれ1日1回まで有効です。
 
にほんブログ村 受験ブログへ
にほんブログ村
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。