【中学受験】どうして本を読んだ方がいいんですか?

 

「どうして本を読んだ方がいいんですか?」

 
ある生徒に、そう尋ねられました。
その子は読書の好きな子なのですが、周囲にそれを褒められたり、もっと読むように奨励されたりするので、疑問に思ったようです。
自分としては面白いから読んでいるだけなのに、良いことをしているように言われるのが不思議で、少し居心地が悪いという感覚があるようです。
 
 

それに対する答え。

 
「読書にはたくさんのいいことがあるけれど、悪いことはほとんどない。
最高の習慣の1つだよ。
いいことは、とにかく多くのことを学べるということ。
これは物語、小説でもいい。
動物はたいてい親からしかものを習わないけれど、人間は読書することで、他人や昔の人が考えたことを学べる。
知識が増え、考える経験を積み、生きていく上で大切な言語的な能力を伸ばせる。
 
悪いことといえば、あまりのめり込みすぎると他のことに差し障りが出たりすることがあるくらい。
あとは学んだことはいつか何かしらの形で行動に現れていくわけだけれど、ただ読んでいるだけで何にもしない人にはならないようにしないといけない。
それでも楽しんで読めるだけでも、十分だと思うよ。
面白い本は、最高だよね」
 
要するに、本が好きな子どもの多くは賢いです。
言いかえれば、多くの知識を学びとることを好む子どものことを、賢い子どもと呼ぶのでしょう。
 
 

過去のブログ記事

 
読書については、以前もこんな記事を書いています。
 
【中学受験】読書を禁止され、花粉症になった生徒。
 
【中学受験】暇さえあれば、本を読んでいる。ブラボー!!
 
【中学受験】面白い本の衝撃的な効用。
 
【中学受験】本なんて読んでないで、勉強しなさい!!
 
 

「世界一素朴な質問、宇宙一美しい答え」

 
このお話を聞いて思い出したのは、「世界一素朴な質問、宇宙一美しい答え」という本。
子供の素朴な質問、という意味でです。
数日前、本屋さんで見つけて子供たちに読ませてあげたいなと思って購入し、Wisardの本棚に並べてあるのですが、まだ誰も借りていかない(笑)
例えば、以下のような問いや答えが100本書かれている本です。
 
 

「原子ってなあに?」という質問に対する答え。

 

(前略)
本当の話、原子のなかはスカスカなので、世界中のひとたちぜんぶを作りあげている原子から空間をすっかり絞りだしてしまうと、角砂糖ひとつくらいの大きさになるんです。
ちょっと想像してみてください。
人類ぜんぶが角砂糖1個になってしまうなんて!
 
そうそう、でもそれはとてつもなく重い角砂糖です。
(後略)

 
正直、全く意味がわからない(笑)
でもなんだかカッコよくないですか?
僕は中学生くらいまでは、完全に小説派で、それ以外のものはほとんど読みませんでした。
色々な知識を楽しく学べるような本もいいものです。
こういう文章に興味を持つタイプだったら、その後の方向性も違っていたかもしれないなあ、と今は感じますね。
そんなわけで、いつかWisard東京校を開いたら、いまの3倍くらいの大きさの本棚を作りたいなあとぼんやりと思っています。
 
 
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4 件のコメント

  • 東京校!!!
    いいですね。夢がふくらみますね。
    3倍の本棚は、卒業生からの本の寄付であっという間にいっぱいになりそうです。

    これから毎日のように
    「先生、東京校の開校はいつですか?」
    と生徒から聞かれそうですね

  • 阿部先生 こんばんは

    Wisard東京校の大きな本棚、楽しみですね☆

    本棚と言えば、自分の本棚をどなたかにお見せするのって、自分の内面の一部をお見せするようで気恥ずかしく感じるのは私だけですかね…

    なので、例えば娘たちがどなたかとどうにかなるかもしれないお年頃になったときは、「本棚見せてもらいなさい」(そこそこ読んでいる人じゃなきゃダメよが前提条件)と教育的指導?をしようと思っています(笑)

    その頃は、紙で読んでいる人は少ないんですかね?
    敢えて、紙で読んでいる人のほうが好ましいですが…

    でも、本棚を見せていただくシチュエーションを考えると、それはそれでどうなのかな?って考えたりもしちゃいますが…(笑)

    いずれにしても、こんなごちゃごちゃうるさいババ付きなのは良くないですね!
    気を付けます(笑)

  • >匿名さん

    東京校のお話はまったく具体的なプランニング段階になっていないので、基本的には遠い将来のお話ですね。
    授業の質を落としたくないので、まずはスタッフが長期にわたって高品質な授業をできるように環境を整えるということが一番。
    それから「東京」と言っても広いですから、そこから場所を選定して開校すると考えると、しばらくは現実的ではないかもしれません。

    来年はWISARDNETの教材が大きく拡張しますし、教室での授業を一番に考えながら少しずつやっていこうと思います。

  • >2581 さん

    コメントありがとうございます。
    10年後には紙での読書はかなりシェアを落としているはずですね。
    電子書籍でなく、音声メディアもこれからかなり目立ってきそうです。
    大人の情報処理としてはそれでもいいのですが、幼少期のうちは特に紙メディアは大切なように思います。
    絵本はサイズ感も大切ですし、図書館の本棚の中から選んで読んでいくということも興味をひきつける部分ではありますから。

    まあ、娘さんが旦那さんを選ぶ時は、本棚よりもお会いした時のインスピレーションではないですかね(笑)
    そして何より、この子の選んだ人ならば間違いないと信頼のおける、広い意味での賢さを持っていることが一番だと思います。

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