Wisardには入ってすぐに本棚があります。
借りていく子はいつも決まっていて、授業が終わるとしばらくそこに滞在。
それぞれ、思い思いの本を借りて帰っていきます。
基本的には1回1冊というルールにしているのですが、中にはいつも何冊も借りていく子も。
そんな中の一人があるシリーズものの続きはないんですか?と言っていたので、注文しておきました。
そして翌週の授業の時にはもう届いていたので、借りていけば?と声をかけると、少し寂しそうな顔をして、首を横に振るではありませんか。
珍しいね、どうしたの?と声をかけると……。
「この前のテストも良くなかったし、本の読みすぎだ!!ということになって。
本禁止令が出ちゃったんですよ」
うわあ、これはさみしいなあと思いました。
確かに入試直前だったりすれば、いたしかたない部分もあります。
ですが彼はまだ5年生で、テキストや授業からだけでなく、好きな本に好きなだけ熱中してほしい時期です。
なぜなら、そこから学べるものは本当に大きいからです。
まして今は本だけでなく、動画やテレビ、スマートフォンのように子供たちの気を引くアイテムはまわりにたくさんありますよね。
その中から、書籍を選ぶことができるということは、今後そこから多くのものを学ぶ素養が備わっているということです。
読書はまさに「自ら学ぶ」行動の代表と言えるのではないでしょうか。
例えば。
お母さんがご飯ができて、お子さんを呼ぶ時。
呼んでも呼んでも返事がない。
仕方なく、直接呼びに言ったら、本に熱中して聞こえていなかった。
そんなことがあったら最高だと思っています。
そういう子は伸びます。
国語だけでなく全科目においてです。
もちろん、ご家庭でのタイミングや時期、ご事情もありますから一概には言えないことですが、
「本なんて読んでないで、勉強しなさい!!」
そんなことだけは言いたくないものだなと感じました。
本を読むことこそ、一番の勉強なんですから。
さてところが、さらに翌週のこと。
彼がニコニコしながら、本を借りて帰ろうとするところを見かけました。
「あ、本禁止令は解除されたんだね。
お母さんと話しあって、禁止令は11月で終わったの?」
そう尋ねると、彼はあっさりとこう答えました。
「いや、うん、まあ…。
交渉はしましたよ。無言の交渉をしました。
きっと、お母さんはもうすっかり忘れていると思いますよ」
あっはっは。
なかなかたくましく育っていますね。
そうこなくては!!と膝を打つ思いでした。
あ、こんなことを書いていたら、子どもに言いたくない言葉をたくさん思いついてきました。
次回の更新ではそのことを書こうかと思います。
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まさに我が家の娘のことかと思いました。
本なんて読んでないで勉強しなさい、こないだのテストも悪かったんだからしばらく本禁止、等々。。
国語もいまひとつですが、国語も他の科目も、お言葉どおり伸びてくれることを期待します…
>yyさん。
あたたかいコメントをありがとうございます。
このブログに読者がいるのかどうかさえ、よくわからない今日この頃です(笑)
自ら本に手を伸ばし、集中して読むことのできる生徒が有望というのは、本音です。
それがとても良いことなんだ、というメッセージをしっかり伝えてあげてくださいね。