【中学受験】合格発表を見られないお母さま2(2020年中学入試エピソード14)

 
前回・前々回の続きです。
 
【中学受験】合格発表を見られないお母さま(前編)(2020年中学入試エピソード12)
 
【中学受験】合格発表を見られないお母さま(後編)(2020年中学入試エピソード13)
 
 

武蔵の合格発表

 
今年、武蔵中に進学した生徒のお話です。
 
まず合格発表のしかたについて。
武蔵は今年度から、
2月3日の午前中にインターネットでも合格発表を行うようになりました。
昨年度までは、2月3日の午前中に掲示のみで発表を行っていました。
 
ただ、伝統的に2月2日の夕方の時点で、掲示板発表も非公式に行っています。
少しわかりにくいのですが、
非公式には発表前日に掲示板発表が行われている、ということになります。
 
 

鳴らない電話

 
 
さて、彼は2日には武蔵の非公式の発表は見ないということになっていました。
2月3日に行われる、第2志望校である海城第2回の入試に集中するためです。
そこまでは、個人面談で確認していました。
 
しかし、3日のお昼になっても教室にご連絡がありません。
9:00にはインターネットで合格発表が行われています。
彼は絶対に武蔵に送り出したい生徒で、
正直、武蔵以外に進学するイメージが全く浮かばないお子さんでした。
 
Wisardは2月2・3日発表の御三家の入試で手痛い結果をもらっており、
おそらくまだ発表を見ていないのだろうと思いつつも、何も手につかないに近い心持ちでした。
そして、2日に自分で見に行ってもよかったかな、
とジリジリしながらご連絡を待っていました。
 
 
結果的には、15時前後に合格のご連絡をいただくことができました。
たっぷり待たされた分、喜びのひとしおでしたね。
伺ったところ、お母さまはインターネット発表も見ていなかったそうです。
海城の入試が終わってから、完全にフラットな状態で武蔵中に悠々と向かい、
合格を確認したとのこと。
 
 

保護者控室での心境

 
 
僕が思ったのは、お母さまはほんとうに胆が据わっているなということでした。
海城中にお子さんを送り出し、
保護者控室でお待ちになっていることを想像してみてください。
 
スマホをちょっといじれば、ダントツの第1志望校の合格発表を見ることができるのです。
受かっていれば、
海城の入試を終えたお子さんを安心して中学校に連れていき、
手続きすることができます。
もし不合格ならば、お子さんの気持ちをどう前向きにすればよいのかのシミュレーションをすることになるはずです。
 
しかも、保護者控室でのお母さまの仕事はただ待つだけ。
時間はいくらでもありますし、どうしてもあれこれ考えてしまうはずです。
そこで、武蔵中の発表はどうだったかな、ということが頭に浮かばないはずはありません。
 
「番号はきっとある。
せっかくなら、子どもと一緒にそれを確認したい」

 
という姿勢をたもつのは、かなり難しいのではと感じます。
 
 

子どもの力を信じているから、待てる

 
 
その状況でも、お子さんと一緒に見ると決めて、お母さまは(お父さまも)堂々と待っていたと思うと、
そこまでお子さんを信じてあげられるご家庭だから、これだけの子どもが育っているのだなと感じます。
僕ならやっぱり、どうしても見てしまうでしょうね(笑)
 
最後に。
どうしてインターネット発表を見なかったのかという点については、
実はお母さまに確認したわけではないんです。
 
「武蔵の合否確認に必要なID・パスワードを忘れて海城に行ってしまった」
 
あるいは、
 
「スリルがありすぎだから、
見るのはやめておいた」

 
という可能性もあるのですが、
おそらく僕の想像通りなのではないかと思っています。
 
 
 
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