【中学】麦茶のラベルでわかる少年の賢さ。

 
夏期講習の授業でのこと。
ある生徒が教室に着くなり、こんなことを言い出しました。
 
「先生、私は罪を犯しました。
水筒を忘れてしまいました。
この後、もう1つ塾があるのに!!」
 
 
すかさず、教室に常備してあるペットボトルを差し出します。
 
「お茶ならあげますよ。
ほら、こんなこともあろうかと用意しておいたんです」
 
そう言うと、
 
「受け取れません。
明日、小学校で尿検査があるので、
夕方以降はペットボトルの飲料は控えるように言われているんです」
 
「!!!」
 
 
そんなこともあるんですね。
ペットボトルの飲料って、
大丈夫じゃないの?と不安になりますが(笑)
 
それでも、脱水症状になるよりはマシだろうと、冗談でこんなことを言いました。
 
「でもこの麦茶、ラベルに健康ミネラルって書いてありますよ!!
それに、裏に尿検査も対応OKって小さく載っています。
これだったら大丈夫でしょうから、あげますよ」
 
 
このジョークの流れで受け取ってくれるかと思いきや…………。
横から別の少年が、キラリと光る言葉を言ってくれました。
 
「先生、それはないです。
僕、時間がある時にそのラベルを隅々まで熟読したことがあるんですけれど、
そんなことは書いてありませんでしたよ」
 
「いいね!!
君はほんとうに面白いことを言うね!!」
 
 
※このエピソードを思い出しました。
 
【中学受験】「先生、水素水についてどう思いますか?」
 
【中学受験】家族の中で、コピー係は誰?
 
 
 
「時間がある時に、ペットボトルのラベルを熟読する」
の意味が、うまく伝わるでしょうか。
 
大人は、経験則から自分にとって興味があることは書いていないとわかっていますから、
ラベルの内容なんて読もうとはしません。
僕もそうです。
 
ですが、例えば幼稚園児だったら、ありとあらゆるものを先入観なしに見ます。
ですから、大人が驚くようなことを知っていたり、覚えていたりしますよね?
 
その視点・姿勢を小学校高学年まで持ち続けていられること。
それには価値がある、と感じています。
 
そうやって、知識をどんどん拡げていくことができるということ。
学習塾の教室で勉強している時だけではなくて、
 
ずーーーっと
 
いつも
 
賢くなり続けている

 
んです。
 
 
その一瞬の輝きのようなものに触れると、
1日ずっと爽やかな気持ちでいられるような気がしています。
これは、この仕事の大きな魅力の1つだと思います。
 
 
 
そうそう。
そういえば、僕も罪を犯しました。
生徒のためにペットボトルを常備しているという件なのですが。
 
ほんとうを言うと。
夏期講習前に、お子さんを預けてくださっているご家庭から、
段ボール1箱で差し入れられたお茶を、そのまま渡そうとしただけでした。
 
罪はちゃんとブログで告白したので、
きっと寛大な神はお許しくださることでしょう。
 
ちなみに、僕はペットボトルのお茶は飲まないので、
差し入れならレッドブ……、
 
いや、なんでもありません。
あれは、もうやめたんです。
 
 
 
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