【中学受験】受験生の素朴な疑問→どうして、暦はキレイな規則性になっていないの?(後編)

 
前回の続きです。
 
どうして、現在の暦はキレイな規則性に
なっていないのでしょう?
 
数年に一度しか、生徒にこの質問をされることはありません。
ただ、実は気になっていた方も多いと思うので、
記事にしたいと思います。
 
 
現在の暦は「グレゴリオ暦」と呼ばれるものです。
その名の通り、古代ローマからの流れがあります。
 
まず、当時のローマでは3月がスタートでした。
 
「グレゴリオ暦」のもととなる「ユリウス暦」では、
1年を365日、奇数月を31日、偶数月を30日、
閏年を4年に1回としました。
(グレゴリオ暦は1年を 365.25日→閏年は4年に1回 100年に25回
  ユリウス暦は1年を365.242日→閏年は100年に97回
 
※以前、これは海城中学校が勉強に役に立つ面白い形で、
入試問題として出題しました)
 
 
つまり、16世紀に閏年に関する改暦があったものの、
1年を12ヶ月にわけるおおよその仕組みは、
ここ2000年くらいは変わっていないことになりますね。
 

 3月:31日
 4月:30日
 5月:31日
 6月:30日
 7月:31日
 8月:30日
 9月:31日
10月:30日
11月:31日
12月:30日
 1月:31日
 2月:29日(閏年は30日)

 
これが当初のかたちです。
 
 
ところが、ユリウスが暗殺されてからローマ皇帝となったアウグストゥスは、
自分の誕生月である8月が30日しかないのは気に入らない、
皇帝の権威に関わる、という
 
意味の分からない理由
 
で、8月を31日とし、
1年の終わりである2月を28日(閏年は29日)に減らしてしまったのです。
 
しかも、8月を31日とするだけならまだわかりやすかったのですが、
それに伴って、9月~12月も8月に31日が挿入される形でスライドし、
いまのかたちになったようです。
 
 
というわけで、カレンダーが今のかたちになった経緯は、
以上のようなことになります。
 
そして、上記だけを読めば、、
「おいおい、アウグストゥスさん、
そんなつまらない理由で、
美しい規則性を壊してしまうのはよしてくれよ」
 
とお思いかもしれませんが、
実はこのアウグストゥス、只者ではありません。
 
なんと、
 
8月=August は
アウグストゥスの名前に
由来します。

 
(※7月=Julyはユリウス・カエサル 英語でジュリアス・シーザーに由来します)
 
 
なんと、現代でも数十億人が片言の英語で、
彼の名前を唱えているわけです。
 
そう考えると、
 
ローマ皇帝、スゲぇ…………
 
という気もしてきますね。
 
 
まあ、最後のお話は余談となります。
 
それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
 
 
 
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