おおたとしまささんの著作、
「勇者たちの中学受験」を読みました!
ちょうど11月から個人面談シーズンだったこともあり、
何回かタイトルを耳にする機会がありました。
手に取ったきっかけになったのは、
授業の際に少年が読んだことを話してくれたからです。
その生徒の説明がとても面白くて、
じゃあそれなら読んでみよう!という流れになりました。
同じく中学受験をテーマにした小説、
朝比奈あすかさんの「翼の翼」と比べると重苦しさがなくて読みやすく、
最高に素晴らしいタイトルに恥じない、よい著作だと感じました。
教育や中学受験にはそれぞれの子どもに応じたふさわしい形がある、
ということを、塾の先生という仕事をする中で感じています。
だから文章にしようとすると、あまりに偏ってしまったり、
逆に薄っぺらすぎたり、
また誤解されることを恐れてなにも発信できなくなってしまったり、
そのバランスというのが難しいです。
この本はそれを上手に乗り越えているなあ、と感心しました。
ご興味のある方は手に取ってみてください。
さて、ここからが本題です。
この本を薦めてくれた少年と勉強している時間のことです。
その子にはとても珍しく、あまりに基本的なミスから、
大問をまるごと失点している箇所を発見しました。
「それはないでしょう!!
そんなことじゃ、勇者にはなれないよ!!(笑)」
推薦してもらった本になぞらえて、
そんな言い方をしました。
「それじゃあ、勇者どころか、
うん、あれ??
勇者どころか…………」
僕もそろそろガタが来ているのか、
「勇者」の反対語
を文脈的に挙げようとしたのですが、
そのワードがうまく出てきません。
「うん、思いつかないな。
勇者の反対語を言おうとしたんだけれど。
君ならわかるかもしれないから、
思いついたら、教えてくれないかな?
いま、思いつく?
「勇者」の反対語?」
僕は自分で考え出すのをあきらめ、
その子に頼ることにしました。
すると、その子はすっと考え込む表情をして、
ことばを選ぶように、慎重に答えてくれました。
「うーん、
魔王
ですかね?」
あっはっは。
抱腹絶倒の答えです。
後で、よく考えてみたら、
僕の求めていたワードは
「臆病者」「卑怯者」
のような言葉でした。
少年の真剣な表情からの
魔王。
これ、超面白くないですか?
そっちじゃなーーい!!、という感じ。
この面白さがうまく伝わればよいのですが。
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