はじきの公式というものをご存じでしょうか。
速さ×時間=距離
という正比例の一例を、公式として呼ぶときの名前です。
公式と呼ぶにはあまりにもお粗末な代物で、
小学生を預かる算数の先生としては当然、
生徒がこんなものに頼らずに常識として考えられるようになることを、目指しています。
上の画像ですと、どちらもバツということになりますね。
※少し脱線しますが、公式というものは便利なものです。
一方で「数学は公式の暗記ばかりだった」というような形で、
ネガティブワードとして使われることもあります。
多くの場面で活用できる有効な法則を整理したものですから、
上手に利用すればいいんです。
「覚えることは最小限にしよう」がコツです。
さて、先日Wisardにお通いの生徒の保護者の方から、
こんな内容のメールをいただきました。
うちの子が学校のオンライン授業を受けていて、
私が隣で本を読んでいた時のことです。
「これ、知っている?」と話しかけてきました。
画面を見てみると、黒板にはじきの公式が書かれていました。
「これ、必要?ナニコレ?」
と困惑した様子で、少し笑っていました。
はじきの公式の存在意義が理解できないこと自体が、
素晴らしいことだなと思います。
成長しているのだなと、感じました。
いいお話ですよね。
そう言っていただいてこそ、この仕事をしている意味があります。
そこまでもよかったのですが、
その後に抱腹絶倒の一節があり、
声をあげて笑ってしまいました。
先生に教えられるままに、
はじきにあてはめて
速さの問題を解き、
ヤンキーに囲まれて
中学校生活を送った私は、
自分の子どもを
少し羨ましく思います。
あっはっは。
たしかにそれだと、
「すごく羨ましい」かもしれませんね!!
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