あきらめずに勝ち取った合格

Kさん(2019年度/豊島岡女子学園中 進学)

2月4日の19時10分。
買い物から帰宅すると、電話が鳴り響いていました。
電話に出ると、祖母からの電話で、
「豊島岡合格、おめでとう」
と言われました。
その時私は初めて豊島岡合格という結果を知りました。
しかし、そこまでの道のりはそう簡単なものではなく、とても苦しく長いものでした。


私は小学4年生の時に本格的に受験勉強を始めました。
しかし、苦手な国語がずっと他教科の足を引っ張っていて、それは小学6年生の秋まで続きました。
だから、受験直前まで国語に多くの時間を費やし、努力してきました。
また、大変だったのは国語だけではなく、理科の水溶液、社会の地理なども苦労し続けました。
遊びたいという気持ちをおさえて努力し続ける中で、中学受験をやめたいと思うことは何度もあったけれど、ガマンして乗り越えてきました。

そして入試本番。
1月校は順調な結果でした。
しかし、2月になってから体調を崩し、2日・3日と連続して不合格になり、4日の受験をやめてしまおうという気持ちがわいてきました。
両親にも「やめたければやめてもいいよ」と言われたけれど、結局自分で4日の受験を決断し、試験に臨みました。
体調もだいぶ回復し、緊張もなく、集中して試験を受けられました。
特に国語と算数は手応えがありました。
そのような苦難を乗り越えて、2月4日につかみとった合格は、とても嬉しかったです。
親戚や塾の先生、学校の親友など大勢の人たちに喜んでもらえました。


<これから中学受験をする皆さんへ>
たとえ、私のように不合格が続いてしまったとしても、最後まであきらめずに受けきることが大切です。
全力を尽くして頑張ってください。

Wisardよりメッセージ

進学おめでとうございます。

まさかKさんにあんなに大変な受験をさせてしまうことになるとは、正直露ほども想像していませんでした。
体調が悪かったということも後から聞いたことでしたので、結果が出る度にKさん自身が感じたであろう悔しさと同じくらいの悔しさを私も覚えたほどです。

……と言えるくらい、国語も仕上がったと感じていました。
国語に多くの時間を割くことは、中学受験準備の最後の時期においてはセオリーとは言えないのですが、特に算数で盤石の力を持っていたことが、それを可能にしてくれました。
そのおかげで、最後の最後まで時間をかけて努力することができた結果、国語も間に合ったと感じられたのは、1月に入ってからでした。

そう感じたのに、2月に悔しい思いをさせてしまったことは、私の一生の不覚です。

しかし、Kさんは最後まで諦めず、中学受験で最も大変な受験パターンを走り抜け、見事な合格を勝ち取ってくれました。
誰よりも「あきらめずに勝ち取った」と胸を張って言える結果です。

本当はさせたくはなかった経験でしたが、今後の自信に大きくつながる経験になったと思います。
その経験を生かし、さらに豊島岡女子学園中という素晴らしい環境で、たくさんの仲間と充実した6年間を過ごしてください。

(次のステージでは土壇場で体調を崩さないようにね!)

畠中

2019年