合格に向けて

Yくん(2019年度/海城中 進学)

僕がWisardに入ったのは、5年生の冬。
その頃は算数で偏差値50を越すことが目標だったくらい、算数が苦手だった。
そんな僕がWisardの先生に冗談を交えながら分かりやすく説明をしてもらうと、6年の春には安定して偏差値50を越せるようになった。
もともと国語はわりと安定していたが、理科と社会の成績は偏差値40台後半から60台前半までジェットコースターのように上がり下がりしていた。
当然Wisardと共に通っていたSAPIXのコースは、4コース間を行ったり来たり、年中動いていた。
コースが下がってもWisardの先生たちは怒ることなく見守ってくださったので、とても感謝している。
コースが上がれば嬉しかったけれども、授業中の緊張感が半端なかったし、下がれば嫌だけれど、シールがたくさんもらえて良かったし。
結局、コースはあまり気にしないで頑張ればよいのだと思う。
しかし、最後の昇降テストで過去最低のコースに決まると、さすがの阿部先生も

「最後にコレですか〜(苦笑)」

と言い、がっかりしたような表情をされていたことは一生忘れまセン!!


2月1日の海城は正直、少しだけ自信があった。
得意な国語の物語が読みやすく、算数は思っていたよりも解けたように思えた。
理科も苦手な分野は出なかったし、社会もポイントは押さえて書けたように思えた。

しかし結果は不合格だった。
少しだけれど自信のあった第一志望校だけに、ダメージは大きかった。
夕方、第二志望校の合格と海城の不合格をWisardに伝えたが、落ち込みすぎていて畠中先生に何と励ましていただいたのか、ほとんど覚えていない。

「海城の2回は御三家レベルが集まるから、何としても1回で受かるように」

といつも言われていた。
それが叶わなかったから、もう無理かと思った。

「絶対、合格を取り返してやる!!」

とは思えず、

「悔いが残らないようにダメ元で受けてこよう!」

という感じだった。
結果は、今度こそ合格!!


一つ残念なことがあった。
2月3日に激励に来てくださると言っていた阿部先生が、当日の朝いなかったこと。
阿部先生とはWisardでしか会ったことがなかったので(当然といえば当然だが)楽しみにしていたのになぁ〜。

最後に。
指導し続けてくださった先生方、ありがとうございました。

Wisardよりメッセージ

進学おめでとうございます。

「コースはあまり気にしないで頑張ればよいのだと思う」
これはまさに金言。
最後の最後はコースなんかより、志望校に向けてどれだけ頑張れるか。
これが勝負を分けることが中学受験では少なからず起こります。
(そこまで割り切って考えるのは簡単ではないですが)

Yくんはその一途さ、素直さがうまく働き、最後の追い上げに功を奏してくれました。
それだけに1日で不合格だったときには、我々も驚きました。

しかし、3日の試験で取り戻せる可能性があるところまできていたことも感じていました。
さらに、Yくんが1日の失敗に素直に従ってしまいそうな子であることもわかっていました。
だからこそ、
「1日で失敗した子の中にも3日で合格を勝ち取る子が少なからずいる!それはYくんのような子だ!!」
ということを私は熱く語り、それによってYくんは奮起して合格を勝ち取った……という美談を、いずれYくんの後輩たちに語るはずだったのですが……覚えていないんですね(泣)
でも、3日に挑戦した気持ちの一部には作用していたはずです!(と勝手に信じておくことにします)

諦めずに合格を勝ち取ることができた(しかも「御三家レベル」の3日で!素晴らしい!)経験は、大きな自信になったはずです。
それを次の大学受験につなげられるよう、海城中で充実した6年間を過ごし、さらに成長してください!

畠中

2019年