これからにつながる中学受験

Iくんのお母さま(2019年度/海城中 進学)

息子は算数が好きだったので、もっと算数の力をつけさせたいと思って調べ、辿り着いたのがWisardでした。
体験初日、目をキラキラさせて「楽しかった!!」と言ってから2年間。
その姿はずっと変わらずWisardの授業が息子は大好きでした。
算数は確実に力がつき、不安定だった国語の成績も安定してきました。

第一志望の開成の入試では、本人は絶対の自信を持っていましたが、結果は残念。
苦手な社会で届かなかったんだな…と思いました。
息子は6年になってから社会で思うように結果が出せず苦労しました。
「社会は最後まで伸びるから大丈夫!」そう声を掛け続けました。
ですが「コアプラスはつまらない」といって、勉強が捗っているようには見えませんでした。
そして「過去問は相性がいいから大丈夫。」という根拠のない自信だけで入試に突入していきました。
サピックスでの開成合格可能性は6月のサピックスオープンで算数75.6の偏差値を出し、
他3科もバランスよく取れ80%出ましたが、それ以降は低迷していくばかりで50%を超えることはありませんでした。

2月1日、入試を終えた息子は笑顔で私のところに戻ってきました。
「行けると思う」と確実に手ごたえを感じていました。
2月3日、第2志望の海城入試。
息子は午後の開成の合格発表のことしか頭にありませんでした。
阿部先生が激励に来て下さり「算数満点とる気持ちで!」との声かけに息子は
「絶対満点取る!!」
と一気にスイッチが切り替わりました。
(あそこで先生に会っていなかったら・・・)

海城入試を終えた息子と私は、開成の合格発表に向かっていました。
「自信がある」
そう言った息子の言葉を信じられなかったわけではありません。
ですが私は息子に秘密で主人に先に結果を見てきてほしいとお願いしていました。
「合格してたら連絡はいらないから、うっかり私達に遭遇しないようにすぐに退散して。
もしも駄目だったら、その時だけ連絡して」と。
そして西日暮里に着く直前の電車の中で、『ない』と一言だけのLINEが主人から送られてきました。
開成へと笑顔で急ぐ息子をホームのいすに座らせ私は不合格を報告しました。
息子は「じゃあ行く必要ないね。帰ろう」と言ってホームでひとしきり泣いたところで、我が家の第一志望への受験が終了しました。


応援して下さった阿部先生・畠中先生にも申し訳ない気持ちで一杯でした。
報告のお電話で、阿部先生から第2志望へ向けての言葉を掛けて頂き、落ち着いて気持ちを切り替えることができました。
私と息子にとって、中学受験を通してWisardに出会えた事、阿部先生・畠中先生に出会えた事が一番の宝です。
本当に幸運でした。
2年間ありがとうございました。

Wisardよりメッセージ

進学おめでとうございます。

感謝していただけるだけの働きはできなかったというのが率直なところで、恐縮するばかりです。
(これは申し上げていませんでしたが)掲示板に番号がなかった時は、あまりの悔しさにその場にへたりこんでしまいました。
お子さんは過去にお預かりした多くの生徒の中でも、指折りの算数の能力を持っていました。
算数の問題を題材にアタマを使うことが大好きで、それにずっと磨きをかけ続けることができていました。

お預かりして数回目の授業で、

「これは本当にできるぞ。
凄いのが入ってきた。
来年はこの子と心中だ!!」

と思ったことはよく覚えています。
本番前も抜群の仕上がりで、自信を持って送り出すことができたのですが……。
1問間違いだったという算数が満点であれば、2月1日は通っていたはずと思うと、不甲斐ない思いでいっぱいです。
これだけ才能のある子に、中学受験という初歩の初歩の段階でつまずかせたくなかったという思いはあるのですが、彼の力をきっと伸ばしてくれる海城に進学できることになりました。

お子さんは間違いなくギフトを持っています。
そんなお子さんをお育てになっているご家庭も、ギフトを受け取っていると思います。
どんなに願っても、どんなにお金を積んでも手に入れることのできない素晴らしい才能です。
お子さんの未来を楽しみになさってください。
ご家族の次に、我々もそれを楽しみにしています。

阿部

2019年