【中学受験】苦手科目をどうとらえるか。

 
秋の個人面談の際に、苦手科目に対する考え方、
対策法についてご質問をいただきました。
 
その時はそのお子さんに合わせてお話をしました。
 
せっかくなので、苦手科目への対処についての基本的な考え方について、
文章で残しておくことにします。
 

まず長所をのばそう。それが最優先!!

 
まず、中学受験生は小学生です。
様々な可能性に満ちており、今後の成長を予測することは誰にもできません。
 
ですからそのスタートとしては、
 
まず勉強が好きになることが一番です。
 
試験準備の戦略として、苦手科目・単元をつぶしていくことも大切です。
ですが、将来すべての科目に取り組むのかというと、
そういうわけでもありません。
 
 
まず、自分の好きなことを深めていく力が大切ではありませんか?
 
そして、教室で習う全ての科目を、
同じように全て好きな方が、不自然ではありませんか?
 
まずは好きな科目をどんどんやって、得意にしていきましょう。
苦手科目云々の前に、まずそれが出発点です。
 
それを忘れてしまうと、終わりのない粗探しが始まることになってしまいます。
 

入試が迫ったら。合格への最短距離を意識する。

 
一方で、入試まであと1年を切ったら。
得意科目をさらに得意にするよりも、
苦手を普通にする方が簡単、である場合も多くなります。
 
特にとんでもなく苦手な科目や単元があった場合、
そこに大きな得点源が眠っている可能性があります。
 
 
好きなように勉強して、その結果自分のレベルにあった学校に行こう、
と思えるなら、別に無理に苦手なところを強化しなくてもかまいません。
 
逆にどうしても合格したい、進学したい学校があったりするならば、
その方が合格への最短距離になりやすくなります。
 
苦手科目ばっかりでは勉強はつまらなくなります。
まず、取り組む順番を意識することをお勧めします。
苦手なものから一番先に手をつけるようにしてみましょう。

 

取り組み方は人それぞれ。
「効率的な方法」は試行錯誤のあとで身につくもの。

 
具体的なやり方はそれぞれです。
いろんな先生やサイトや本が、
様々なことを言ってくるでしょう。
 
ですが、1つ確実なことは、
 
自分にとって最善の学習のしかたは、
自分にしか見つけることができない

 
ということです。
これは間違いありません。
 
 
易しいレベルから始めて、
自分なりのやり方を試しながら、取り組んでいきましょう。
 
・お母さんと一問一答。
・まとめノートをつくる。
・とりあえず重要そうな問題集を2周する。
・毎日必ず取り組む時間をつくる
・逆に、まる1日その科目・単元しか取り組まない日をつくる
 
自分なりにやってみることが大切なんです。
それが学生として、今後学んでいく土台になっていきます。
 

経験値を積んで、レベルアップしていく。

 
誰だって、好きなことばっかりやっていたいに決まっていますよね?
 
とはいえ、試験直前期の準備においては、
穴となっている部分を補強することは、
効率的な進め方と言えますし、
取り組んでくればイヤだなも感じていたことも、
少しずつコツがつかめてくるものです。
 
その経験こそが、
大きな財産なんです。

 
苦手な部分を避けるばかりではなく、
自分なりに取り組んでいく姿勢を身につけることが大切です。
 

受験のシステム上、重視される科目が存在する。

 
あともう1つ、念頭に置いておくべきことがあります。
 
試験は通常、複数の科目で行われますが、
各科目の扱い平等ではないということです。
 
より重視される科目が存在します。
 
中学入試においては、算数と国語です。
 
わかりやすく言うと、
 
「社会がメチャクチャ得意である」生徒よりも、
「算数がとにかく得意である」方が有利なんです。
 
なんだか不平等なようにも感じますが、
より応用のきく論理科目が重視されている、と考えましょう。
 
 
高校受験については、経験がないのでノーコメント。
 
大学受験では、英語です。
 
以上の制度上、特に重視されている科目は、
あまり苦手にしない方がいいです。
 

中学受験において重視されるのは、算数と国語

 
中学受験においては、国語はどうしても土台となる読解力に
大きな個人差が存在するので、
難しい部分もあります。
 
ただ、やはり多くの文章を読むこと、
記号問題を雑に選ぶのではなく、しっかり考えること、
記述を積極的に書くことで、少しずつよくなってきます。
 
 
算数については、
 
たくさん解くこと。
できなかったものだけを繰り返すこと。
手が動く適切なレベルの教材を使うこと。
 
をお勧めします。
 
 
きちんと学べば、どちらもきっと、
面白く学ぶことができるようになります。
 
中学受験の算数と国語には、
勉強の面白さがぎっしりとつまっている、と思っています。
 

とある一例。
長所はちゃんと評価してくれます。

 
最後に、苦手科目と向き合い、
得意科目を武器として入試に臨んだ生徒の、
格好のエピソードをご紹介したいと思います。
 
長くなったので、次回に続きます。
 
 
 
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