前回の続きです。
名前の通り、ほんわかした優しい生徒、ですって？？
〇〇優子さん（仮名）に対する先生の評価を聞いた瞬間に、
僕は苦笑いをこらえるのに必死でした。
「どれだけ、
向こうの教室では
ネコをかぶっているんだ！」
と、心底驚き、あきれたのです。
たしかに彼女は素晴らしい能力をもった、非常に優秀な生徒でした。
外見や雰囲気もまあ、優しそうなイメージではありました。
しかし、
中身は全然違う
ことはよくわかっていました。
ほんわかしていたのは、名前と外見だけだった…………。
タイプとしても、ポテンシャル型。
成績が安定したのは最終盤のみで、
そこまでは成績は激しく乱高下していました。
しかも、どの科目も上下しており、
どの科目も偏差50前後から偏差70近い数字まで、
満遍なくとっていました。
成績的にはほんわかどころか、
完全な暴れ馬
暴走機関車状態
だったのです。
本気を出したのは最後の数カ月だけだった……。
授業中のデキは抜群にもかかわらず、
結果が安定しないことから、
「基礎トレをサボるな！」という話も、
何回したかわかりません。
Wisardでは基礎トレは質問の対応はしますが、
日々のチェックは通常はしません。
しかし、彼女は目を離すとすぐにサボるため、
家庭学習のノートを一番よく見た生徒だと思います。
しかも、第１志望として定めた女子学院は、
４科目均等配点の入試を行う中学校です。
ですから、秋からは理社のことをしつこく言っていたのですが、
（コアプラスをやるのが久しぶりすぎて）
「なんかコアプラス、
前より難しくなった気がする」
という迷言まで残しました。
性格的には、猫というよりは虎だった。
成績だけではありません。
性格的にも気が強く、
先生からの指示も気に入らなければ、
適当な返事をして無視。
僕が積み重ねがどうとか、グダグダ話している時には、
「はいはい、わかってますよ。
ところで、その話、まだするんですか？
もう飽きたんですけれど」
と顔に書いてありました。
極めつけに、先生に苛立って言い放ったセリフ
そして、思い出したのはコロナ禍真っ只中の時期のことです。
そのお世話になった先生（A先生とします）に習っていると聞き、
授業がわかりやすくて、いい先生だよね～と話したとき、
こんなことを言っていたのです。
「あの先生さぁ～、授業はわかりやすいんだけれど、
いっっつまでたっても、ZOOMの操作を覚えないから、
見ててイライラするんですよ。
おいA（呼び捨て）！！
いい加減、ZOOMの操作を覚えやがれ！！
って感じです」
僕はその罵倒を聞いて爆笑していたのですが、
A先生はまさかそんなことを陰で言われているともつゆ知らず、
「ほんわかした優しい子」
と評価しているとは…………。
かわいそうすぎる(笑)
完全にコロッとだまされていますよ！！
と思ったわけです。
最後はしっかり間に合わせる賢さ
それだけの気持ちの強さを持った彼女。
もちろん、受ける以上は絶対受かってやる、
という勝負根性はありました。
本番で緊張するような柄でもなく、
受験した最難関校を総なめにして、
女子学院に進学していきました。
僕は生徒に対して、
ネコになるな、虎になれ！！ と思っています。
彼女はよく頑張ったな、と誇らしくも思っています。
ただ、これからはどこの環境でもそんなにネコをかぶらず、
素の自分で行けばいいんじゃないかな？という気はしています(笑)
【中学受験】猫じゃないんだ、虎になれ！！
女子学院は全員合格
それからもう１つ。
今年はWisardからは女子学院は３名が受験し、
３名全員が合格しました。
これは個人的な気持ちになりますが、
昨年は本当に悔しい思いをしており、
今年この３人の１人でも落とされたら、
今度こそ許せないとひそかに思っていました。
３人のおかげで、テロリストにならずにすんでよかったです。
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