2023年1月、入試を直前に控えた授業でのことです。
これから宿泊先のホテルに向かい、
翌日の試験に備える生徒と話している時のことです。
「そっか、今日はホテル宿泊だったね!
美味しい晩ごはんでも食べて、英気を養ってね」
と何気なくいうと、意外な返事が返ってきました。
「いやいや、そんな贅沢はできません!
大丈夫です!僕は何でも食べられるので、
なにかお店で買って、ホテルの部屋で食べますよ」
「おお。なんだか堅実ですね。
ホテル泊まるってなると、旅行みたいだけど、
メインは入試だものね」
「そうなんですよ。
それに、そんな贅沢するよりも、
積立NISAもありますし」
話題が予想していなかった方向に、進みました(笑)
「積立NISAって、18才以上対象じゃなかったっけ?」
「あぁ、ジュニアNISAかもしれないです」
「すごい。金融教育、受けているなあ。
18才の僕に、君のことばを聞かせてやりたいですよ(笑)」
「そうですかね?
別に普通ですけど……」
その子は14期生の中でも目立って力のある子でした。
もちろん周りの環境だったり、両親の方向付けも大きな影響力がありますが、
「物知りな子」「知的好奇心がある子」は様々な方向に勝手に伸びていくんだ、
ということを感じる瞬間です。
そこで、心から感心した僕は、こんなことを言いました。
「大丈夫!君が高校生以上になって、
自分のビジネスを始めたくなったら、
僕が君に投資するよ。
どんなビジネスも、人間がやるものだから、
君みたいな力のある子が人生を賭けて取り組むことに、
いつか投資してみたいよ」
すると、いい感じのオチに向かってお話が進んでくれました。
「それって、どういうことですか?」
「例えば、君が何か始めてみたことがあったら、
それに必要な資金を集めることになるでしょう。
そんな時に声をかけてほしい、ということ
まあその時、僕にそんな余裕があるかどうかは、わからないけれど(笑)」
「それで、ビジネスがうまくいったら、どうなるんですか?」
「う~ん、もしうまくいったら…………
そうだね、
投資した資金は何倍にもなって回収させてもらうだろうね。
そのかわり、うまくいかなかったら、
資金を返す必要もない、っていうこと」
「ああ、つまり
サラ金みたいなもの
ってことですか?」
「!!!
たぶん、全然ちがうと思うよ!!(笑)」
これ、小学生との会話です。
ああ、楽しみな子だなあ、と心から思います。
卒業生たちの大活躍が、
我々の老後の楽しみですね。
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