【中学受験】サピックス6年生向け保護者会 冒頭にお話をした内容

 

サピックス生向けの保護者会にて

 
先日、サピックスとWisardを併用する6年生向けの保護者会を行いました。
その冒頭で、お話をした内容です。
サピックス生に関わらず、応用がきく内容かなと考えましたので、テキストにまとめておきます。
 
 
保護者会の前日にはお伝えすることを整理し、簡単にリハーサルをします。
とは言っても、聞き役がいてフィードバックを受けるわけではなく、
ただ壁に向かって試してみるだけなのですが。
 
今年は例年以上に駆け足に早足で話してしまったような気もしますので、
もしかするとご出席いただいた方にも伝わりやすくなるかもしれません(笑)
(ほんとうはそれではいけないのですが……)
 
 

イントロダクション

 
初めは脱線から。
実は最近、体力が落ちているのを感じることが多くなりました。
そこで友人に誘われたことをきっかけに、スポーツジムに行ってみました。
月に1回行くかどうかなので、いまのところは効果ゼロです。
 
ちょっと変わったジムで、真っ暗な中、
大きな音で音楽がかかる中、自分の体重を使って運動。
いわゆるエアロビクス的な。
行くたびに、どうしてここに入会してしまったんだろうと、少し後悔します。
 
これがキツい。まあキツいんです。
大きな音楽であるのをいいことに、ずっと呪詛の声をあげています。
もう二度と来ないぞ!と。
 
そんな中、トレーナーさんが声をかけてくれます。
 
「アベさん、いいですね!」
 
全然良くありません。
 
「アベさん、もう少しですよ!!」
 
まだ始まったばかりなんですが。
 
そしていつもジムに行くときに言われること。
 
「アベさん、久しぶりですね!!」
 
もうイヤミにしか聞こえません(笑)
 
まあ、そんなこんなで辛い運動をした後。
クールダウンの時間があって、
ヒーリングミュージックをかけて深呼吸をしましょう、のようなお時間があるんです。
 
こんな子供だましなことで!!とは思うのですが。
不思議と、ふぅー今日は頑張ったなと思います。
また来たいとは思わないもの、来てよかったなという気分にはなるんです。
 
こういうのもコーチング、導き方の一つだなとは思います。
 
 

ご家庭からのサポート1:生活を整える

 
ご家庭に求めたいのはまずここ。
次の授業に向けて、お子さんを回復させるということです。
まず、生活をしっかりと整えること。
これが一番大切なことです。
 
しっかり眠り、しっかり食べ、ある程度は身体を動かす。
このプロデュースはご家庭にかかっています。
 
というのは、まず元気な状態で塾に行くことが最優先だからです。
 

弾むような足取りで塾に行くことが大切。その理由

 
 
大学受験と中学受験、小学校受験は異なります。
頭がよい生徒が欲しいのはどの入試でももちろん共通なわけですが、それぞれ特性があります。
 
大学受験⇒積み重ねてきたかどうか。
中学受験⇒???
小学受験⇒従順であるかどうか。
 
大学受験では主に、いかに積み重ねてきた学生なのかを見ています。
極端な話、大学受験生では授業中1秒も授業を聞かず、ひたすら睡眠をとって、
うちでノートのコピーと参考書で学習するという勉強の仕方は十分に通用します。
小学受験では、親が徹底的に教え込むという形でも、学校が求める生徒像に近づけます。
 
 
では、中学受験において特に求められる性質は何でしょうか?
我々は、「夢中になれるかどうか」「集中できるかどうか」だと考えます。
特に難関校ではこの傾向が強くなります。
中高生は人生の方向性を探る時期。
あるいは、おおよその方角だけでも絞って行く時期です。
どんな道を進むにせよ、その道に没頭できる生徒を求めているのです。
 
ですから、頭が良い生徒、賢い生徒、そして合格する生徒になるためには、
まず夢中になって頭を使わなければならないんです。
 
そしてその場所は小学生の場合、塾の教室です。
 
ご自宅では
 
・適切なコーチの不在
・親と学習することの難しさ
・日常生活と集中する勉強との切り離しの難しさ
・リズムを保ち、淡々と積み上げることの難しさ
 
といった理由があり、むしろ困難な道になることが多いからです。
(これは異論のあるところだとは思いますが)
 
 
その根拠とまでは言えないかもしれませんが、
授業を全然聞いていない生徒で、優秀な生徒はまずいません。
力のある生徒であればあるほど、授業に参加している、
少なくとも頭の中は入り込んでいるというのが実情です。
そのためには、まず元気な状態で教室に入らなければなりません。
 
ほんとうに差がついているのは、
家庭学習においてではなく教室においてなのです。
 
だから、ご家庭に最もお願いしたいことは、
 
子供を万全の状態で教室に送り出してほしい
 
ということになるわけです。
 
これは行く先がサピックスでもWisardでも同様です。
まずそれを頭に常においておいてください。
 

ご家庭からのサポート2:モチベーションを保つ

 
なにかを継続することは、大人にとっても難しいことです。
保護者の皆さんにも、やろうと決めたことを続けられなかった経験はたくさんあるはず。
しかもお子さんたちはまだ小学生です。
 
中学受験生は少なくとも1年間は入試の準備中心の生活をすることになります。
その中で、他のやりたいことを我慢する場面もあるでしょうし、
自然と勉強に取り組める時も、どうしても気乗りしない時もあるのが当然です。
 
ですが夏期講習も9月からの直前の準備も、
生徒の多くは元気に笑顔で教室で学びます。
そのモチベーションは、
 
・塾で勉強することは好き。
・授業の内容・先生の話が面白い。
・一緒に通う友達と話すのが楽しい。
・一度始めたことは最後までやり抜いてみたい。
・合格して通いたい学校がある。
・密かにライバル視しているあの子に負けたくない。
 
と様々です。
大切なのは、その子なりに気持ちを整えて、
塾に通うという選択をしていることです。
もちろんご家庭の方針によるという受け身の面もありますが、
ほとんどの生徒は授業から何かを学びとろうとする能動的な姿勢を持っています。
楽しい時ばかりではもちろんなく
、きつい時があるのもわかっていて、その選択をしているんです。
 
 
ですから、モチベーションを無理に上げようとしないでください。
せめて、その足を引っ張らないようにしましょう。
すでに頑張っているところに、「もっと頑張れ!!」と言われて、
モチベーションが上がる人間はいません。
「やる気はあるのか?」「〜でなければ、受験はやめなさい」といった言葉も同じです。
 
教室へあたたかく送り出し、帰ってきたら労ってあげて、
精神的にも休ませてあげてください。
そして必要な時、子供が希望するときだけは勉強を手伝ってあげてください。
 
 

ご家庭からのサポート3:計画を立てることを手伝う。

 
3番目のサポートは、取り組むべきことをハッキリさせることです。
小学生は自己プロデュースが苦手です。
計画を立てるのは不得手です。
 
そこをお子さんの言葉を引き出しながら聞き役になり、
計画の立案を後押ししてあげてください。
具体的な進め方を迷う場面があれば、
Wisardやサピックスの先生に聞けばよいのです。
あとは、それをお子さんとコンセンサスを取り、
うちで頑張るとしたらこれ、という形でクリアにしてあげてください。
 
 

まとめ。各論へ。

 
本日は「保護者会」ですから、
こういったサポートをスムーズに進めていただくことが目的だとご理解ください。
 
今日はそのために、具体的な3点のことをお話ししたします‥‥。
 
 
 
 
こんなことをお話しました。
サピックスの生徒だけではなく、中学受験への道を歩む6年生の保護者の方のご参考になれば幸いです。
 
来年の保護者会のイントロダクションが難しくなりそうですが‥‥、それはまた来年に考えたいと思います。
 
 
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