【中学受験】先生との相性。文系理系の分岐点。少しだけ昔話。

 
大学生になったWisardの卒業生と、
どうして文系に進んだの?というお話をしている時。
意外な答えが返ってきました。
 
「数学が全然ダメでした‥‥。
むしろ、中1からつまずいていました」
 
 
その子は国理社は盤石の状態で、
1年間だけWisardに算数のみで通った生徒でした。
急速に力をつけて算数も完璧に仕上がり、
悠々と第1志望校に合格していきました。
 
ですから、この返答はかなり意外。
算数の学びを見る限りは、
十分な素養を持っているように思えていたからです。
 
しかも、指定校推薦で慶応大学に進学しているので、
高校での成績もたいへん良好だったはずです。
それが、数学は高校2年から既に選択していなかったということなので、
よほどの数学ギライになってしまったようです。
 
 
うーん、そんなはずはないんだけれどね、と言うと、
最後に遠慮がちにこんなことを言っていました。
 
「こんなことを言ってはいけないと思うんですけれど、
中1の時の数学の先生の授業が本当にわかりにくかったんです。
それでも他の生徒はきちんとやっているわけですから、
言い訳にはならないですけどね」
 
 
僕は中高の授業そのものはそんなに重視していません。
一番大切なのは同級生、そして先輩と後輩です。
大学受験生は、最低限のカリキュラムと周囲に適切なレベルのライバルがいることで、
自然と工夫して勉強し、必要な力をつけていくものだと思っています。

そんな些細なことで、数学が苦手になることなんてあるものなのかなあ、
と後になってぼんやりと考えていたのですが。
 
はたと思い返すと、
自分の学生時代も似たような形だったかもしれないと気がつきました。
 
 
ちょっと昔話です。
僕は公言しているように、
理科はずっとキライで、常に苦手科目でした。
(少し言葉が悪い部分がありますが、
学生時代の印象を書いているのでご容赦ください)
 
駒場東邦に通う高校1年生の時。
理科は物理・化学が必修でした。
物理の先生は非常にやる気があり、
創意工夫をして授業に望んでいることが感じられ、
物理が好きになりました。
逆に、化学の先生がひどかったんです。
 
「これほどつまらない授業は受けたことがない」
 
と言い切れるほどどうしようもない授業で、
授業は1秒も聞かず、定期試験の前に問題集の範囲だけ解いて、
平均点だけは取るような感じでした。
 
 
ご承知の通り、理系に進むには理科を2科目履修する必要があります。
特にやりたいこともありませんでしたので、
化学のつまらなさには目をつむり、
進路選択の時点ではとりあえず理系クラスを選択しました。
 
そして高校2年生。
ところが、化学の担当の先生が留任。
しかも、物理の先生が担任団だったにも関わらず、
色々とやる気がありすぎて、
 
青年海外協力隊として
パナマに行くために休職する

 
という驚きの事態になり、先生が変わりました。
変わった先生がまたスゴかった。
ぶっきらぼうなお爺さんだったのですが、
授業は早口すぎて聞き取りづらく、
黒板は判読からして難しい。
その先生がなんとなく頭が良さそうなのはわかるのですが、
わかりやすい授業とは言えませんでした。
極めつけにテストはべらぼうに難しく、
いつも平均点が30点くらいだった気がします。
 
 
これに完全に白旗。
 
ただでさえ理科が嫌い
理科の授業がつまらなすぎる
特に理系に進みたいモチベーションもない
 
という状況になり、高2の秋の時点で理科は完全に捨て、
文系科目に絞ることにしました。
いま思えばまずい戦略なのですが、
その後も理科の勉強は一切しませんでした。
センター試験は高1の貯金だけで受験し、
60点というお寒い結果に終わり、
僕の理科の学習は終わりました。
 
 
さて、話を戻します。
 
学ぶ上ですぐれた環境において欠かせないものは、
適切なカリキュラムと競争できる仲間です。

重要性として、どんな先生が授業をするのか、
というのはその次にくることだと思っています。
 
ただ、授業があまりにひどい、あるいは相性が限界を超えて悪いと、
進路選択にも影響を及ぼす場合もあるんですね。
それから逆に、(僕の高1の物理のように)良い先生に出会うことで、
それをきっかけに大きく進歩することもあるでしょう。
 
【中学受験】SAPIXの霜山先生(イモ)
 
 
僕も算数を教えることを一生の仕事としていますから、
生徒たちにできることならいい影響の方を与えたい、と思います。
その逆になるくらいだったら、別の仕事をするべきですね(笑)
 
 
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