【中学受験】母獅子は、子兎を捕らえるにも全力を尽くす。(2021中学入試エピソード8)

 
連続シリーズです。
 
【中学受験】〇〇〇中学校をオーバーキル!!(前編)(2021中学入試エピソード6)
 
【中学受験】〇〇〇中学校をオーバーキル!!(後編)(2021中学入試エピソード7)
 
つながっている記事として、
書いてみました。
 

お母さんもに一切の手抜きはなかった。

 
さて、この少年。
本人は奢ったところのない、謙虚な少年でした。
 
素晴らしい力を持っているんだから、
もっと自信満々でもいいんだよ!と、
僕としては言いたくなるようなところがありました。
 
 
それに輪をかけて、
お母さまの必勝態勢っぷりも、際立っていました。
 
一分のスキもないくらいでした。
窮鼠猫を噛むことを絶対に許さない姿勢が、
そこにはあったのです。
 

いわゆる教育ママではありませんでした。

 
こういうと、ものすごい教育ママのように聞こえてしまいますが、
まったく違います。
 
子どもの学習については、基本的に教室に任せてくれ、
がんばれと旗を振るのみという立場で接していたように感じています。
しごく穏当な姿勢で、
非常によくお子さんをお育てになっていると、いつも感心していました。
 
目を引いたのは、
 
とにかく慎重であること。
 
是が非でも勝ち戦に送りだす、という指針が明確だったのです。
 
 
そして、アプローチとして際立っていたのは、
お子さんが受験するテストを分析し、
それに対して必要なこと、いま足りないことを
かなり具体的に把握なさっていたことです。
それをお子さんを任せている教室を使いこなしてつぶしていくようで、
戦略と戦術のバランスがとれていたのです。
 

苦手単元には容赦しない。

 
それに気がついたのは、
受験勉強も佳境にさしかかってきた、秋くらいです。
 
とにかく、入試問題の傾向に詳しく、
一度自分で解いている方でないと、
絶対にできないようなご相談を多くいただきました。
算数好きのお母さまだったのかもしれません。
 
「うちの子は~の単元が、弱いようなんですが」
 
というお問い合わせに、
 
「全然、弱くありません!!
ただ、ご指摘の論点は、念のため補強しておきます」
 
という返答をしたことが何回もありました。
 
そして、その指摘なさっている箇所が、
こちらが厚めに扱おうとしている箇所と重なっていることが何度もあり、
よく見ているな、と思わされました。
 

試験の難易度の変化に対する読みまで入っていた。

 
「ここ2年のような簡単なセットであれば、
ほぼ取りこぼしはなさそうですが、
その前の年度のように難化した場合、
後半で大問1つまとめて落としそうで不安がある」
 
というお話をいただいたときも、
 
「そんな出題なら、
みんなできていないから大丈夫です!!」
 
と返答しつつも、
中学入試の大きな偶発性もしっかり考慮に入れているんだなと、
感心させられました。
 

本番で力を確実に発揮するために。

 
彼は早稲アカ生だったので、
自宅での過去問を取り組む時間が確保しづらいため、
過去問の一部はWisardで解いていました。
 
それに先立ち、お母さまからオリジナルの過去問プリントをいただきました。
赤本をバラして、本番の形式に近い形に切り貼り
(あるいはPhotoshop)で作成した労作でした。
 
お子さんが緊張しやすいタイプなので、
表紙や計算スペース、問題の配置等を本番に近い形で練習させたい、とのこと。
 
つくづく徹底しているなと、頭が下がる思いでした。
 

最後に強化を依頼されたのはN進法

 
N進法は中学入試において、
「知っているか知らないかで大きく差がついてしまう単元」の典型で、
どこの教室でも終盤戦に扱っているはずです。
 
Wisardも冬期講習で類題を見破るべく、
練習する教材を使っています。
 
それも前もって、お母さまから補強依頼を受けており、
 
「ゼロから始まるN進法」
「3進法と4進法の組み合わせのパターン」
 
を練習させてほしい、
という受験算数に詳しすぎる依頼になっていました。
 
半年間の戦いで、お母さまもさらに進化なさっているなと思ったものです。
 

最後に。1年間のメールを見返していたら…………。

 
さて、この記事を書くために、
コロナ禍の春、ご家庭での進め方について、
メールでご相談しているやりとりを見返していました。
すると、こんな記述がありました。
 

受験素人の母親が、どの教材からどの単元、
どの難易度の問題を扱うか決めなくてはならず、毎日悩んでおりました。

 
今になってこの文面を見つけたときは、
苦笑いしかでてきません(笑)
 
はっきり言っておきたいのですが…………。
 

その時はもしかしたら
(たぶん違いますが)
素人だったのかもしれませんが、
 
今はプロ並です!!!

 
しかし、息子さんを大切にするお母さんの気持ちには、
あらためて心を打たれる思いです。
 
やはり、
 
母親最強!!
 
ですね。
 
【注意!】
保護者が子供の勉強に深く踏みこむことが必要だ、
あるいはそれが効果的だ、ということをお伝えする意図は全くありません。
 
失敗には累計パターンがありますが、
成功のしかたは千差万別で、
いわゆる「合格体験記」は参考にすべきではありません。

 
※お母さま、勝手に書いてしまってすみません!!
どうか、怒らないでくださいね!!
 
 
 
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2 件のコメント

  • いつも楽しく読んでいます。

    失敗の累計パターンを教えて頂けたらうれしいです!

  • >まる さん

    コメントありがとうございます。
    いつも楽しく読んでいただけているとのこと、
    とても励みになります。
    ありがとうございます。

    失敗の累計パターンはブログ的に非常に書きづらい……ですが、
    少しずつ書いていこうと思います!

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