【中学受験】なぜ中学受験生は、過去問を解かなければならないのか(前編)

 
中学受験生は2学期になると、志望校の過去問を解いていきます。
もう10年以上、昔のことですが、
先生として中学入試の業界に戻った瞬間は、これが全くピンときませんでした。
理由はこうです。
 
・個人的な経験として、いわゆる「赤本」を触ったことが一度もなかったこと。
(むしろ、旧い入試の象徴として毛嫌いさえしていました)
・授業を担当する中で、学力が相当な高水準に達しない限り、単元別の学習をしっかり固めることが優先と感じていたこと。
・数年前に出た内容は、しばらくはもう出題されないのでは?と考えていたこと。
 
ですから、生徒・ご家庭とコミュニケーションをとる中でも、過去問の優先順位は低く設定してお話をしていました。
ちなみにこれは全て1年目のことです。
ですが、ある時どういった文脈だったか、当時の上司がハッキリとこう言い切りました。
 
「アベ先生、何にせよ過去問は出来るだけ解いておかないと話にならないよ」
 
ベテランの先生が、そうまで断言できるものなのか、と少し驚きました。
それが9月の土曜日のことだったのを覚えています。
というのは、翌日の日曜日がテストで授業がない上、何の予定もない休日だったからです。
授業の帰りに書店に寄り、担当しているコースの生徒が受験しそうな中学校の赤本をまとめて買いました。
さすがに1年目で開成と桜蔭は担当していなかったので、麻布・武蔵・駒東・海城・雙葉・JG・豊島・早実の8冊です。
会計がすごいことになり、ちょっと後悔したので忘れないですね。
しかも8冊となるとものすごく重かった(笑)
中には見たことのあるセットも多いわけですが、1校5年分・60%の制限時間と決め、やってみました。
1本ごとに簡単なレポートも書いていたので、睡眠や休憩もはさんで月曜日の朝までかかりました。
 
すると……「解いておかないと話にならない」の意味が少しだけわかってきました。
長くなってしまったので、後編に続きます。
 
 
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