【中学受験】5年生以下の入試見学に、意味はある?(2020年中学入試エピソード11)

 
もう1年半近く前。
2019年2月3日のことです。
 
僕は海城中学校 第2回の入試に臨むWisardの生徒たちに一言だけ声をかけるために、早朝7時から中学校の校門の前に立っていました。
Wisardからは11名の生徒が受験しました。
6名が合格し、そのうちの3名が進学した試験でした。
 
御三家の受験生をふくむ生徒が集結する厳しく、そして重要な試験です。
僕は結果的には11人のうち1人を見逃してしまったのですが、その時は1人も見逃さないように校門の前で目を皿のようにしていました。
 
 
そこで、おやと気がついたことがありました。
受験生の動線と少し離れた場所に、見知った顔がいたのです。
 
入試会場の前には、いつも低学年の生徒とその保護者が、翌年以降の受験に備えて見学に来ていることが少なくありません。
Wisardではそれを奨励したことは一度もなく、むしろあまり意味がないのでは?というスタンスで考えています。
(おそらく奨励している教室があるから、これだけ多くの方が訪れているのだろうという気はします)
 
実際に見に来たところで、気合の入った顔つきのお兄さんorお姉さんが列をなして校門に吸い込まれていき、知らないオジさんたち(塾の先生)が大挙しているのを見るだけで、見学は1分以内で終了します。
ですから、Wisardの5年生以下の生徒で、入試の場に足を運んでいる生徒はいないはずなのですが……。
 
 
僕が気がついたのは、5年生の双子の兄妹とそのお母さまでした。
まず、いらっしゃっていることに驚いて目を丸くしましたが、こちらは11名の受験生を探しており、ご挨拶して談笑している余裕がありません。
 
思わずチラチラと確認していたのですが、3人はなぜか15分以上その場を真剣に見つめていました。
きっと、1年後に向けてと考えて、お母さまが2人にこの空気を体験させたかったのだと思います。
 
 
そこで、おかしかったのは、30mくらい離れていてもわかるその2人の様子でした。
海城志望のお兄ちゃんは自分が受けるかもしれない試験(本当は2月1日で終わらせたいので、受けたくはない試験)ですから、神妙な顔つきで見学している様子でした。
彼は空気を読み、どことなく引き締まった表情をしているようにも感じました。
 
ところが!!!
妹さんは自分には関係ないということが明らかのため、遠目にもあからさまな
 
帰りたいオーラを全開
 
にし、地面をいくどとなく蹴り上げる動きをしていました。
 
「ねぇー、もういいじゃん。
十分見たでしょ?
早く帰ろうよー」
 
「ダメよ!もう少し、見ていきましょう。
2人とも、少しは本番の空気を感じなさい!!」
 
という会話が聞こえてくるかのようでした。
 
「もう少し、耐えるんだ!!」
 
と励ましたいところでしたが、距離がありすぎて、苦笑するばかりでした。
 
 
 
 
 
 
そして、1年の才月が流れました。
今年の2月3日。
またしても海城にやってきた僕は、現地に到着して驚きました。
校舎の一部建て替え工事の関係で、校門前の空間はかなり様変わりしていたのです。
塾の先生たちのフォーメーションも全く異なるものになっていました。
僕も、長年慣れ親しんだポジションを失い、校門の中に入って生徒たちを待つことになりました。
これだと、せっかくの去年の下見もあまり意味がなくなってしまいますね……。
 
 
ところが、そのお兄ちゃんがその朝の試験を受けに来ることは、結局なかったのです。
 
フフフ。
 
え?
どうして来なかったのかって??
 
うーん、確かに不思議ですねえ……。
 
どうしてでしょうねえ……。
 
それは、もしかしたら2020年度の合格体験記を隅から隅まで読んでいただければ、わかるかもしれませんよ??
 
 
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