【中学受験】自由のために戦った少年 その1(2020年中学入試エピソード2)

 
今年送り出した、卒業生。
Wisard赤坂算数教室で5ヶ月間、一緒に算数を勉強した少年のお話です。
高い国語力を持ち、知識量も抜群ながら、算数がとにかく苦手ということで、その強化のためにお預かりすることになりました。
志望校は麻布中学校。
 
入室前の個人面談でデータは見ていたものの、実際に授業を行ってみると、想像以上に算数には苦戦していました。
初めは、これは5ヶ月間で間に合うかな??と思ったことをよく覚えています。
 

前向きに取り組める生徒は、必ず少しずつ伸びる

 
 
ただ、彼はいつも明るく、常に笑顔。
そして、前向きでした。
 
「先生、僕は算数のテストがどんなに簡単でも、難しくてもだいたい30点くらいなんですよ。
だから、すごく難しいテストが来たら、僕の勝ちになるんです!!」
 
みたいなことをよくしれっと言っていました。
 
 
そしてバツをくらいまくり、
 
「こんなんじゃ、全然ダメだ!!」
 
と先生にビシビシやられても、
 
「確かに。
なんでこんな答えが出たのか、自分でもわからないですね。
 
うーん、不思議だ
 
などと、全く悪びれませんでした。
この小柄な身体にどこまでエネルギーが詰まっているんだろうと思うほどでした。
 
しかし、算数の得点力はまだまだな部分が多く、特に解答の検証が甘いという明確な課題がありました。
(この「自分の解答を調べなおす」というテクニックは、中学受験算数の最重要事項の1つです)
ですから、適切な難易度の問題をできるだけ教えることなく、解答まで至る訓練を続けていました。
そして、赤坂教室は9月から入試まで、たった19回しか授業がありませんでしたが、すこーしずつ力をつけていました。
 
 

12月マンスリーでまさかの結果

 
そして、彼はSAPIXの比較的大きい校舎に通っていたのですが、12月にこんなお話をしました。
 
「人生最後のマンスリーテスト、どうだった?」
 
「先生。それが。
たいへんなことになってしまいまして‥‥」
 
「え、まさか!?
その言い方、超心配なんですけど!!
(まさか、5コース落ちとかしていないよね、、)」
 
「それが先生、算数は相変わらず平均点くらいなんですけど。
他の科目が。
まぐれもまぐれ、まぐれの連発で。
もう、ヤバいまぐれで、算数以外がメチャクチャよかったんですよ。
 
まぐれでα1
 
になっちゃったんですよ!!」
 
「えっ、算数平均点でα1??
どれだけ、他の科目がいい点数なんだ(笑)
というか、まぐれまぐれ言い過ぎでしょ!!」
(まず、Wisardは算数だけの教室だから、算数がよくなってないと困るんだけど(笑))
 
「とりあえず、平常の算数の日は間違いなく初日で落ちるので、短い命です」
 
「‥‥‥‥。
うーん、確かに
 
 
さて、もう少しだけ、続きます。
まだ、これだけではどこが「自由のために戦った」のか、わからないですよね。
もうしばらく、お付き合いください。
全3回に分ける長編予定です。
 
 
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