【中学受験】2023年度 女子学院中学校の算数 講評+解説動画

 

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女子学院 算数の特徴

 
女子学院は試験時間が40分という点に特色があり、
スピード勝負の学校と言われます。
 
中学受験6年生の模試はほぼすべて50分のテストで、
40分のテストはほとんどありません。
ほとんどの受験生は50分のテストに身体が慣れており、
40分は体感でかなり短く感じる受験生がおおいです。
 
ですが、そのイメージから「急いで解く」ということ
意識しすぎない方がよいです。
 
一部の解答に時間を要すると判断できる問題をとばすことさえできれば、
十分に最後まで40分で解ききることができます。
 
 
年度による難易度の上下もそれなりにある中学校のため、
常に「できるところをうめていく」「時間のかかりそうな問題はとばす」、
というシンプルな方針のみ確認してトレーニングすべき中学校です。
 
2023年の入試問題は難易度としては標準でしたが、
やや計算量を求める問題が多くなっています。
いかにもスピード面が強調されそうな出題ではありましたが、
最も重要なのは「正確さ」であることを確認しましょう。
 
 

女子学院に合格しやすいのは、どんな生徒?

 
女子学院の算数であっても、「速く正確に」解ける生徒が
合格しやすいことはいうまでもありません。
 
しかし、付け加えるとすると「速い」生徒よりは「正確な」生徒の方が、
合格しやすいということにも気がついておきましょう。
(まあ、これはほとんどすべての中学校に言えることですが…………)
 
 
「最後まで解き切れなくて、
テスト後は落ち込んだけれど、結果は受かっていた生徒」は、
実はものすごくたくさんいます。
 
急いで最後まで解いただけでミスだらけの答案を提出するよりも、
制限時間いっぱい戦い、
自信の持てる解答をうめた方がいいんです。
 
最後までうめることが目的ではありませんから、
そこは勘違いしないようにしましょう。
 
 

算数の力以上に重要なのは、総合力。

 
処理能力重視の算数に出題以上に意識しておくべきことは、
4科目のバランスです。
 
女子学院は、現在の中学受験の世界では珍しい、
4科目均等配点で入試を行っています。
 
当然、御三家を狙う優秀な生徒たちの競争ですから、
極端に苦手な科目を作らないことが、非常に重要です。
 
 
SAPIX偏差で55を切る科目がないこと、
がわかりやすい指標です。

 
そういった科目があるものの、
校風から女子学院を志望校として掲げる場合は、
まず苦手科目をつぶすことにトライし、
それに成功したら受験を考える形がお勧めです。
 
 
戦略として、得意科目で苦手科目の失点をひっくりかえすよりは、
まず苦手科目を克服することを目指すのが合格への近道です。
 
 

重視すべき単元

 
問題数が多く、バランスよく出題されることをふまえると、
まずどの単元も捨てることなくしっかり勉強するのが基本方針です。
 
分厚く取り組んでおくべき単元は、
 
・平面図形(特に角度)
・速さ
・和差・割合の文章題
・グラフの読み取り(特に水量)
 
です。
 
 
パズル系の論理問題も目立って出題されますが、
短期間での対策は難しいです。
上記の単元は、妥協なく仕上げて、本番に臨んでください。
 
 

2023年度 女子学院 算数 総評

 
まず、大問1 小問集合 大問2 平面図形は、
1バツまでで通過したいレベルでした。
 
大問3 規則性 大問4 点の移動とグラフ
大問5 和差の文章題 大問6 立方体の転がし
 
はどれもA~Bランクの差がつく問題で、
実力がしっかりと試される、適正な難易度の問題が並んでいます。
 
その中でも、大問5(2)・大問6(3)は難度が高い/時間がかりそうなので、
飛ばすべきです。
 
 
最後の大問7 の時計を題材にした比例の問題は、
類題を解いたことがある生徒が多いため、
解きたくなった受験生が多かったはずです。
 
ですが、処理がやや煩雑なのと、
回り道をしてしまうと計算量が多くなってしまう仕掛けがあり、
(1)のみ解答して、(2)は捨てるのが、
合理的な戦略だったと言えそうです。
 
 
 
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