僕はもともと
「字をキレイに書きなさい」
「数字をキレイに書きなさい」
とは、それほど言わないタイプの先生です。
理由は様々あります。
・数字を丁寧に書くこと以外に、伝えるべきことはたくさんある。
・(答案を採点されるケース以外は)自分が読めればよい。
・理由があいまいな周囲からの指示で「とりあえず気をつける」よりも、
自分で必要性に気がついて行動を修正したほうが、経験として価値が高い。
もちろん、もちろん字は汚いよりはキレイな方が、
読みやすくていいに決まっているのですが、
どうせ家庭や小学校や、算数の先生の視界に入らないところで指導が入っています。
ですから、算数の授業中にさらに重ねて伝えるのは、
本当に必要な場合のみにする、ということになります。
さらにわかりやすく言うと、雑すぎる数字で算数を解く中学受験生は、
1年間の準備の中で、どこかで痛い目を見ます。
自分の字を読み間違える/正しく採点者に読んでもらえないことで、
ミスを連発して大量失点を喫するケースが最も多いです。
それ以外にも、単純に取り組みが大雑把で、正確さが不十分であることで、
「なんで、こんなミスしたんだろう?」
「自分ができるイメージの答案と、あまりにも差がある」
ことに気がつくのが、一番のクスリなんです。
例えれば、「転ばないように気をつけなさい!」
と保護者に100回言われるよりも、
1回転んで痛がればいいんです。
もちろん、致命的なダメージを受けない場面で。
さて、先日の6年生の授業中のこと。
四谷大塚の合不合判定模試の日の午後の授業だったこともあってか、
いつも以上にグダグダな数字を書いている生徒を発見しました。
さすがに注意したのですが、
その時のやりとりが、たいへん秀逸だったんです。
「これは…………、さすがに字が雑で汚すぎる……。
完全に、限界突破しているので、
もう少し丁寧に書きましょう!」
すると、ぬけぬけと言い返してきます。
「これはですね。
他の子がボクの答えを見ないように、
セキュリティを
きかせている
んですよ。
そう簡単にバレないように、
暗号化
しているんです。
やっぱり、セキュリティは強固にしないとね」
「何言ってんだ、適当なことばっかり!!
いま言ったこと、そのままブログに載せるぞ!」
そう言うと、悪びれもせずに上等だ、
という態度で言い返してきます。
「いいですよ。
でも、名前は伏せてくださいね」
そう言うと、さらにダメ押しで付け加えてきます。
「個人情報
なんですから」
いい度胸です(笑)
ですから、最後に言ってやりました。
「というかさ、いま君が解いている問題。
教室の中で解いているのは君だけだよ。
だから、君の言うセキュリティとやらは、
あまり意味がない思うけど」
「………………」
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【中学受験】「数字が雑すぎるぞ!」→軽妙な切り返し!!

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