サピックスの算数について→6年生の基礎力トレーニングに一言。

今回はサピックスの基礎力トレーニングについて一言。
その前に、サピックスの算数についてふれておきます。
 
教材は、基本的に毎年変わりません。
和差や速さが分厚くなって場合の数やグラフ系を削るような改訂は行われていますし、6年生向けの強化プリント類も変わってきています。
また、今年は唯一の弱点だった立体図形において、立体切断のスタートを早め、大量に追加してきていますね。
(これには賛否両論あると思いますが‥‥)
 
ですが、大きな幹となるカリキュラムは開塾以来、ほとんど変化していません。
僕もサピックス出身なので、自分が習っていた先生たちがそれだけのものを作ったということはとても誇らしく感じます(笑)
履修単元の変更はここ15年間で数えるほどで、副教材を改良することで全体をブラッシュアップし、入試問題の変化に対応しようとしているわけです。
 
 
特徴は、
 
・実は復習が非常にしつこいこと。
 
B授業→A授業→デイリーチェック→基礎力定着テスト→基礎力トレーニング→マンスリーテスト
という形で、類型問題をかなり多く扱います。
長い期間、同じ問題を解き続ける内容と言えます。
「サピックスは速い/多い」というイメージとは、むしろ逆の進め方になります。
 
・テキストの問題そのものはシンプルであること。
 
例えば四谷大塚カリキュラムが超詰め込み型であることとは対照的です。
逆に解説は不親切で、授業に全力で参加することを前提に作られています。
「テキスト」というのは呼び方だけで、実質的には問題集のみ。
サピックスの算数にはテキストがありません。
誰にも習うことができない状態で自習する場合は、Z会や予習シリーズの方が優れています。
 
・季節講習中もカリキュラムが進行すること。
 
日能研/四谷大塚ともに、季節講習は8割以上が平常カリキュラムの補講です。
平常授業内容の復習期間が短い分、講習で補わないと理解度を保てないからです。
サピックスは1回の授業の内容を絞り、長期間にわたって繰り返しているので、講習中も平常授業と同様の進行ができます。
(その分、旅行等による長期間の欠席のダメージは大きくなります)
 
ということになります。
 
 
どちらかというと好意的に書いたつもりですが、別に僕はサピックスの回し者ではありません!
「ここはちょっと‥‥こっちの方がいいのでは?」と個人的に思っているところは、それこそ1000箇所以上あります。
ですが、全体的にとても良くできていると思ってますし、感覚的にはとても好きな進め方です。
「文句を言うくらいなら、君がイチからもっと優れたものを作ってみれば?」と言われれば、難しいこともよくわかっています。
そもそもカリキュラムというものは、生徒全員に役に立つ最大公約数的なものを作る、という時点で構造的に無理があるんです。
「万人にとっての最良のカリキュラム」は存在しません。
ですから、細かい点を指摘することに意味がないことは十分に理解しているつもりです。
 
生徒をお預かりして授業を行うにあたり。
算数の学習の進め方について全権を持っている場合は、その子に合わせて最良の進め方を選ぼうとします。
また、何らかの体系ですでに学んでいる生徒を補う場合は、その内容を尊重しながらサポートすることに集中する、ということですね。
 
 
さて、ここからが本題です。
‥‥と思ったら、前振りが長くなってしまいました。
次回に続きます。
 
 
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