まさかの2月全勝

Mくんのお母様(2024年度/慶應義塾中等部 進学)

愚息の受験が無事終わりました。
あっという間の1年間でした。
阿部先生、畠中先生、この度は愚息を第一志望校合格へお導き下さり、
本当にありがとうございました。

まさかの2月全勝。
未だに信じられない気持ちでいっぱいです。
受験期に先生への合格連絡を沢山できたこと、
息子の成長を噛み締めながら息子と先生と共に歓喜した風景は
一生忘れられない我が家の思い出になりました。
温かいお言葉を忘れません。


ミスが命取りの慶應中等部は、
息子のようなおっちょこちょいタイプの4科アンバランス型には向かないと
重々承知の上での志望校選択でしたが、
Wisardで過去問を解いたり実践を積むうちに、
どんどん意欲が上がっていき、気づいたら
慶應中等部の算数は高得点を取れるようになっていきました。

先生が書き込んで下さる過去問ノートの愛情いっぱいの叱咤激励に、
毎回感謝しておりました。
「大問捨てて受かるような学校ではない!!」などと
釘をさしてくださるので、有り難く思っていたものです。
慶應中等部に関しては、
この過去問の攻略が一番大きかったと思っています。
よく細かく見てくださり、ありがとうございました。


しかし算数が伸びる一方で夏までは他教科は相変わらずさっぱりで、
算数で点を沢山稼いで引っ張るスタイルで合格するしかない、
いつしかそう確信するようになり主人と話していました。

ですが夏を過ぎた頃、国語の成績にも良い兆しが。
この頃から成績が安定してきました。
これもWisardで夏休みに有名中をたくさん解かせていただき、
得点力を鍛えていただいたおかげだと思っています。


秋には息子の苦手な社会の暗記も自分である程度
勉強するようにはなっていましたが、
相変わらずのいい加減な勉強スタイルで得点力はなかなか思うように上がらず、
点と線がつながらない勉強、最後まで心配は尽きませんでした。
ただ、この頃には諦めも大事と思い、
息子と距離をおいてあまり干渉せず、
叱らず彼の勉強法を見守ることにしていました。
結果的に息子を追いつめることなく、
幸いSS単科講座で苦手な社会を選択していたので
自ら覚えることは最低限レベルで習得していくようになり、
それも幸いしたようです。


先生方の日頃のご指導はもちろんですが、
併願戦略を慎重に練ること、成績下降ピンチの時の相談、
どれか1つ欠けても息子の合格は難しかったと思っています。

親の心の安定が大事ということを上の子の受験で経験しておりましたので、
息子があまりにも勉強しない時は阿部先生に
何度かご相談させていただき発散させつつ、
息子主体でゴールを目指しました。

勉強嫌いだった適当な息子が、いつの間にか点数にこだわり、
自分で丸付け、テスト直しをするのが当たり前のように
なっていく姿を見て感慨深く嬉しく思っておりました。

ひとえに先生、そしてご一緒に切磋琢磨して下さった
お仲間の皆さんのおかげです。

実は息子は4年生からWisardにお世話になっていたのですが、
一度4年生の終わりに勉強のプリント量や居残りがツライ、
という未熟な理由で辞めると言い出し、一旦休会させていただきました。

5年生は野球を続けながら、土日は野球漬け、
何とかSAPIXに通うだけの、家庭学習もあまりしない日々でした。
いよいよ低空飛行も定着した頃、
このままでは志望校どころか通える学校があるのか、
というところまで落ちたところで、
息子を説得し6年生からWisardでまた頑張ろうということになりました。

あの時の運命の別れ道の選択は
間違っていなかったと今、実感しております。

さてそんな息子、6年生でWisardに復帰してから
しばらくは低空飛行が続きましたが、
夏休みから「点数が○○だった。」など
勝負にこだわる姿勢が見られるようになり、
元来の負けず嫌いも発動し、
「今日は一番だった」「なんと過去問が○○点だった」と、
毎回の息子のお土産話が楽しみになるようになりました。

きっと良い事しか報告しないのだろうなとは承知していましたが、
それでも毎週の成長に手応えを感じながら、
嬉しく希望を持って秋を迎えられました。
家庭学習は相変わらずでしたが、
後半の模試やマンスリーテストの成績が上がりだし、
当時は「こんなに勉強していないのに成績が上がるなんて、どうして?」
という気持ちでした。
今思えばWisardの授業で集中して息子なりに
よく頑張って短時間勉強法で吸収していったのだなと思います。
私が一番気をつけていたのは、息子なりに頑張っていることを
認めて口に出して褒めてやること、それのみでした。


受験期に入ってからはあっという間に2月を迎え、
息子は1日の早実を皮切りに、結果待ちの間に
巣鴨算数選抜の合格を勝ち取り、そこで自信をつけました。
巣鴨の合格を知り、2日本郷にチャレンジしたい気持ちが芽生え、
自分で受験校を決めてまさかの合格。
勢いがついて、3日本命の慶應中等部に一番よい状態で臨めました。
慶應中等部1次試験のあとすぐ早実の合格を確認、
この時もとても嬉しく、畠中先生が電話口で大喜びしてくださいました。
翌4日、慶應中等部1次合格の連絡をした時の
阿部先生の第一声は「破竹の勢いのMくん、こんにちは」でした。
翌日の二次試験に臨む前に、心得をいただき、
心を落ち着かせることができました。


印象的だったのは、2月校の会場から出て来た息子は
いつも自信満々で「できた、受かった受かった」
こんな調子で合格発表も「絶対受かってるから、大丈夫」
と緊張する私の心を常に和ませてくれたのです。

勉強嫌いで人に押し付けられるのも大嫌い、
書いて覚えるのも嫌い。
そんな息子が最後に
ラストスパートで自分なりの成長を見せ、
合格ラッシュで親孝行してくれたように思います。
「お父さんにお礼を言いなさいよ」と私が言ったら
「お母さんもありがとうね」と最後に言ってくれて、
全てが報われた気がしました。
成長しいつの間にか頼もしくなった息子に、感慨無量でした。


慶應の2次対策としては、冬休みから縄跳びを頑張りました。
前日には素早くお着替えする練習、洋服を畳む練習、
面接練習も最後まで頑張り、緊張の中ではありますが
充分な自信を持って臨む事ができました。
面接で受け答えしている息子はとても落ち着いていて完璧、
全く悔いのない試験となりました。


こうしてWisardの先生に導かれ家族一緒に
摑んだ最高に嬉しい合格でした。
いただいたご縁に感謝して楽しい中等部での生活を
息子らしく謳歌してほしい。今はその気持ちでいっぱいです。

もうWisardに送っていけないのが寂しいです。
姉もあわせて2年間、本当に受験の全てを支えていただき、
不安解消につながりました。
2度の受験を通じて親としても少しは成長できた様に思います。
沢山の学びをありがとうございました。
こんなに寄り添って下さる塾は、唯一無二だと思います。
素敵な学び舎で過ごし共に切磋琢磨して下さったみなさん、
本当にありがとうございました。

第1志望校合格の日に、興奮のまま、とりとめのない日記となりました。
長々、お許しくださいませ。
姉弟で4月から一緒に通学できることになり、
親として幸せで楽しみで仕方ありません。
最後になりますが、Wisardの先生方のご健勝と
益々のご発展を心よりお祈りしております。
本当にありがとうございました。

Wisardよりメッセージ

進学おめでとうございます。

夏期講習、特に秋からのギアチェンジが、理想的でした。
Wisardとしては当初、1日の合格をまずしっかりいただくことを目指し、
3日の慶應中等部については、エクストラの目標としよう、
という方針でした。

ですが、入試演習が始まるや否や、
お子さんは明確に中等部に合格したいという意思を示し、
結果に一喜一憂しながらも、
明確な目標として突っ走ってくれました。
お母さまにも書いていただいた通り、
4年生の頃から考えると、我々も驚く成長でした。


相手をのんでかかることができる勝気な性格もプラスに働き、
完璧な結果で中学受験を乗り越えることができました。
たまたまの偶然ではなく、
毎回授業ごとにやる気満々で教室に来てくれ、
オンオフをはっきりさせてやりきった結果だと思います。

お姉ちゃんのように安定して走り続ける中高6年間ではないかもしれません。
山も谷も、晴れも嵐もあるでしょうが、
やるときはやる息子さんだと信頼して、見守ってあげてください。
信頼するに足るだけの実績を残したと思います。

(蛇足ながら、あまり信頼しすぎもどうかとは思っておりますが……(笑))

阿部

2024年