『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』
(映画化タイトル:ビリギャル)を読んでみました。
僕も受験業界の片端にいるものですから、
話題の1つとしてチェックしておかねば、という使命感からです。
色んなことを言われそうですが、僕は素直に面白いと思いました。
「1年で偏差値を40上げて」という文言が極端に感じますので、
そこには賛否両論あるのでしょう。
でもそこは多少のコマーシャリズムがあってもいいですよね。
山があって谷があって、最後は勝利をおさめる。
そして子供⇔大人、自分⇔他人のコミュニケーションにおいてのアドバイスも散りばめられている、
となるとなかなかいい本ですね。
目標を定めた学生が一生懸命努力して、第一志望校に合格する。
これは僕たち塾の先生にとって、まさに日常の物語です。
それが書物となって、世に流布していることは、
単純に嬉しいことだと思いました。
どちらかというと、先生という仕事を業としている人が読んだら特に面白いのでは、という印象です。
話は変わりますが、錦織選手の活躍の影響で、
いまテニススクールは少年少女たちで大盛況だと聞きました。
この本/映画の影響で勉強するぞー!という学生が増えたら、もっと嬉しいですね。
さて、これだけではつまらないのでもう一言。
高校の先生が口にしていたことで、
すごく印象に残っているセリフがあります。
「本屋さんに行けば、
「8時間で英語が口からスラスラ出てくる本」
「あなただけに教える、たった2ヶ月で偏差値を30上げる勉強法」
みたいな本は山ほどおいてある。
君たちはそのタイトルを見てどう思う?
前者は8時間で理解できる内容しか書いていないんだ。
そして後者は成功したモデルを1冊にまとめているだけで汎用性はないか、あるいはただの創作だ。
君たちは少しでも「本当らしいこと」「確からしいこと」を見抜く目を養わなければならない」
言っていることは普通ですが、言い方がカッコいいと思いませんか?
この先生は口は悪かったですが、お話の面白い優秀な先生でした。
この本がベストセラーになっているのを知ってどんな表情をしているか、想像するだけで笑ってしまいそうです(笑)
(ネットで見つけた画像です。面白すぎますね(笑))
ちなみに、保護者のみなさまの中には、
算数の偏差値を1年で40上げることは可能なのかという疑問が気になる方もいるでしょう。
僕の答えはそういう生徒がいてもおかしくはない、ということだけです。
ただしはっきり言って、そういうことはほとんどないと思います。
(そんなこと言うまでもないか……)
長くなってしまいそうなので、次回も同じテーマで書きます。
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