【中学受験】中高一貫校のパンフレットをスラスラ読むための、横文字教育用語集!!

 
1学期が終わり、様々な中学校のパンフレットや、
新しいHPを見る機会が多くなってきました。
 
さて、その中で耳慣れない用語が
不意に出てくることはないでしょうか?
 
それっぽい横文字用語の文化は、
教育の世界にもしっかり波及しています。
 
 
なんとなく「スゴイ教育」をアピールしていることは伝わるものの、
保護者の方・生徒に正確に意図が伝わらない…………、
という場面も多いのではないかと考えました。
 
 
というわけで、今回は10語に絞り、頻出する単語の意味を解説します!
よろしければご活用ください。
 
すでに全部知っていたよ、という方!!
専門家並みの知識です!!
 
 

① アクティブ・ラーニング

 
講義形式の授業ではなく、生徒が能動的に考え、学習する教育の形式。
具体的には、グループディスカッション・ディベート・グループワーク。
 
生徒が一方的に講義を聞くだけでなく、主体的に参加することで、
学習効果を高めることが狙いとなります。
 
 

② ICT教育

 
ICTは、Information and Communication Technology
(情報通信技術)のこと。
ICT教育は、教育のデジタル化を指します。
 
要するに新しいデバイス、そしてそれを活用することで、
学習の質を高めていきましょう、という考え方です。
 
 
ICTは、IT(Information Technology)とほぼ同じような意味です。
違いを挙げると、ITは技術寄り、ICTはその活用寄りの単語です。
 
Communication というワードで、
双方向からやりとりするようなイメージが加わりますね。
まあ、かなり似た場面で使われる印象ではありますが………。
 
 

③ エドテック(Edtech)

 
Education+Technology(教育+科学技術)の造語。
かなりICT教育に近い意味の単語ですが、
ビジネス寄りのことばです。
 
「先進技術によって教育現場にイノベーションを起こす事業」
と言われます。
AIやビッグデータの活用のような、
まさにいま流行の言葉とも関係していて、
これまでの人間の学習の質を
劇的に向上させるような効果が期待されています。
 
 

④ STEAM教育

 
Science Technology Engineering Art Mathematics
(科学・技術・工学・芸術・数学)を通して、
子どもを今後のIT社会に順応した、
競争力のある人材に育てていくための教育方針 のことです。
 
Technologyそのものよりは、
それを活用して活躍できるような有為な人間の育成、
というニュアンスが強いです。
 
ものすごくざっくり言うと、
 
「理数系の学習に特に重きをおいている教育」
 
ということになりそうです。
 
 

⑤ eラーニング

 
「e」はelectronicの「e」。
パソコン・タブレット・スマートフォンを使用し、
インターネット通した学習 のことです。
つまり、「オンラインでの学習」の総称。
動画の視聴だけでなく双方向のものも含みます。
 
 

⑥ GIGAスクール構想

 
GIGAはGlobal and Innovation Gateway for All。
和訳すると「グローバル人材・革新を起こせる人材になるための、
全ての子どもたちの入口」ということになります。
 
日本の文部科学省の作った言葉です。
小中学生一人一人が個々の端末を活用して学習する、
新しい学習の総称とのこと。
 
おそらく海外では通じない用語だと思われます。
「1人1台端末」と「高速ネットワーク環境」が現在のテーマですね。
 
 

⑦ BYOD

 
Bring Your Own Device のこと。
個人が私物として所有している端末を
業務・学習に使用する形式。
 
使用例:「中学ではiPad支給、高校ではBYODとなります」
 
 
この単語を初めて見たときは、
「支給されない」ということが文脈上わかったのみで、
正確な意味はわかりませんでした。
 
学生は目にする機会が多そうですね。
 
 

⑧ CALL教室

 
CALLは Computer Assisted Language Learning。
コンピュータによる語学学習を支援するシステムが整備された教室 のことです。
 
これも、学生はよく目にする単語かもしれませんが、
ちなみに、僕は一度も入ったことがありません(笑)
 
いつかTOEFLを受験するときに初めて入室することになりそうです。
 
 

⑨ スーパーサイエンスハイスクール(SSH)

 
理数教育に力を入れており、
その点を文科省に自薦、採択された高等学校。
あくまで自薦のため、「指定されていない」=「評価されていない」、
とはならないことに注意してください。
 
指定校一覧(見づらいです)
 
これに指定されている学校は、
「理系教育に注力する方針が明確である」という理解をすればよいでしょう。
 
 

⑩ デジタル・ディバイド

 
Digital Divide「情報格差」と訳されます。
 
ITの恩恵を受けることのできる人とできない人の間に
生じる経済格差 のこと。
 
教育においてもタブレットなどのIT機器が揃っているか、
活用するにあたってのリテラシーはあるかどうか、
といったところで格差が生じ、
機会の平等という点で課題がある、と言われています。
 
 

まとめ 最後に個人的な意見

 

「これからの時代においては、
変化を前向きに受け止め、
豊かな創造性を備えた持続可能な社会を創っていくことが重要です」

 
と言えば、なんとなくもっともらしく聞こえますが、
正直そんなことは人類の歴史が始まって以来変わらないじゃないか、とも思います。
 
少なくとも、上記の内容は僕が学生だった何十年も前から
似たようなことは言われていたので、
正直あまり意味はないような…………。
 
 
「これからの時代」について話すことで、
ぼんやりとした不安を煽り、
自説の説得力を増そうとするような文脈も多いので、
気をつけないといけないと個人的には思っています。
 
さらにそれっぽい横文字を連発するような主張は、
むしろうさんくさいくらいです。
 
 
教育において大切なことは、
目的がなんなのかを念頭においておくことです。
 
要するに、
 
「生きる力をつけよう!」
「賢くなれ!」
「自分の意志を持て!」
「自分で人生を切り開け!」

 
ということが大切なんです。
それっぽい横文字を連ねることにたいした価値はない。
というのが個人的な意見です。
 
その本質を見失わないようにしたい、
教育に関わる保護者や生徒たちにも、
そうであってほしいと考えています。
 
 
ただ、文章を読むうえで、用語をしっかり理解していることは大切です。
この記事がお役にたつようであれば、嬉しいです。
 
 
 
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