【中学受験】2月1日当日朝。受験校を変更した少年。

 
前回の続きです。
予定では、ベンゲル監督のように、
 
「算数を教えてほしいのか」
 
「もちろんです」
 「なんで100%の力で授業を受けていない生徒に教えなきゃいけないんだ。
僕のプリントを100%でやれ。
 
そうしたら、君はもっとできるようになる」
 
のようなこと冗談で書こうと思っていたのですが、昨年同じようなことがあったのを思い出しました。
 
 
今年度の卒業生の少年と、進学先が決まった後に話している時のこと。
こんなお話をしました。
 
「先生、ぶっちゃけ
オレにだけ超厳しくなかったですか??」

 
「あっはっは。
よくわかっているね!!」
 
 
彼はWisardに入ってきたのが、
6年生の入室を締め切る最後のタイミングの夏期講習からでした。
9月までは解法知識全般の確認と、
大の苦手だった平面図形ばかりを解いていました。
 
ようやくそれが一区切りした段階で、
もう入試までたったの3ヶ月。
ゆっくりしていたら、
仕上がる前に入試が来てしまいます。
 
積み重ねは全くなかったものの、
彼は頭の回転が非常に早い生徒で、
最後の最後まで鍛え続けました。
 
なんとか間に合わせるために、
授業はかなり厳しく進めたのですが、
しっかりバレていたんですね(笑)
 
さすが、鋭いです。
彼はへこたれないメンタルを持っており、
同時に諦めが早く、手を抜きたがる性質だったので、
容赦しませんでした。
 
 
「先生、サピの先生に「早実なら受かる」って言われたんですけど‥‥」
 
「早実「なら」の意味がわからない!!
僕は合格するとは全く思わない。
 
それに君が大学附属に行ったら、
全く勉強しないでしょ!
 
却下!!附属の話は禁止!!」

 
 
「先生、この問題、全然わかりません!!」
 
「そんな問題、文章を見ているだけでわかるわけがない!
誰だって、無理だよ!!
玄関の白いテーブルに行って、
わかるまで手を動かして考えてくる!
 
(1)ができなければ、
一生戻ってこなくていいから!!」

 
 
こんな感じでした。
うーん、思い起こすと結構スパルタですね(笑)
普段はこういう雰囲気の教室ではないのですが、
必要に応じて、ですね。
 
彼は少しずつ実力を伸ばしていき、
無事に第2志望校に進学していきました。
 
しかも、元々の第1志望校は回避するというご相談になっていたのに、まさかの受験。
当日の夕方に伺いました。
2月1日の受験校を当日の朝変更するというのは、
Wisard始まって以来初、前代未聞でした。
 
これを聞いたときは本当にびっくりしました‥‥。
ですが、その選択を自分でしたのですから、
悔いのない受験になったと言えるかもしれません。
 
 
さて、第2志望でずっとブレなかった2月3日校に進学するにあたり、
勉強も今度は真剣にやると言い切っていました。
6年後の連絡が楽しみです。
その頃には、鬼のような監督ではなく、
年老いて引退した好々爺として、
彼の活躍を褒めちぎりたいと思っています。
 
 
↓ブログ更新のモチベーションとして2つのブログランキングに登録しています。
なんか、プレッシャーかけてない!!?? と思ってくださった方はクリックをお願いします。
クリックはそれぞれ1日1回まで有効です。
 
 
にほんブログ村 受験ブログへ
にほんブログ村
 

中学校受験ランキング
 
 


 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。