「開成しか行かない」

Mくんのお母さん(2018年度/開成中 進学)

息子が開成中を志したのは、2015年夏の日テレ高校生クイズを観たからでした。
浦和高校と開成高校が激しく競り合い、優勝は浦和、準優勝が開成と言う結果でした。
息子は地元の浦和高校ではなく、なぜか開成高校に心を惹かれたようで、その日から開成合格が受験の目標になりました。

集団塾に入った当初はとても開成などと言えない成績でしたが、授業の復習とテストの見直しはその日中に行い、課題を積み残さないよう心がけているうちに、成績は伸びて行きました。
しかし国語の弱点は改善されず、5年生の4月からWisardにお世話になりました。
畠中先生の大変きめ細やかなご指導のおかげで、国語の成績も少しずつ上がりましたが、4科総合ではまだまだ開成には遠く及びませんでした。
しかし、

「早く開成に行きたいなあ」
「開成の新校舎が楽しみだなあ」

と、息子はどこまでも開成への夢に満ち溢れていましたので、親としてはとても心配でしたが、最後まで息子の頑張りを見届けようと思いました。

地道に築いた基礎が模試の結果にあらわれ始めたのは、6年生の夏休みが終わってからです。
秋以降も志望校別模試やそっくりテストで浮き沈みを繰り返し、沈みっぱなしの厳しい時期もありましたが1月も半ば頃、学んできたことが繋がったように感じました。
その時期は弱点のケアレスミスをいかに減らせるかを目標に、時間を意識した過去問演習をどんどんこなしていたのですが、スピードも点数も上がって、併願校は大丈夫だろうと思えるようになりました。

タイトルの言葉が不意にこぼれたのが、渋谷幕張中の入試が終わった頃です。
開成対策もやれることは全部やった、と思えたのは1月31日でした。
辛抱強く走り続けてギリギリ間に合ったような、密度の濃い受験生活でした。

阿部先生と畠中先生には深く感謝しております。
週に1度のwisardの授業は、息子にとって強力な栄養剤のような存在でした。
母子共に精神的にも随分支えていただきました。
導いて下さった先生方への感謝、切磋琢磨した同級生への尊敬の気持ち、落ち着いて勉強できる環境を有り難いと感じる心……、中学受験を通して学んだことを忘れず、これからもコツコツと努力を積み重ねて欲しいと思います。

本当にありがとうございました。

Wisardよりメッセージ

進学おめでとうございます。

お子さんは今年送り出した生徒の中で、1年間でもっとも伸びた生徒でした。
埼玉県の生徒にとっては、御三家の中でも開成が圧倒的一番人気です。
多くの生徒が希望しますが、そこに合格できる生徒はほんの一握り。
先のことは考えすぎずに一歩一歩着実に追い上げ、気がついたらトップ集団に立っていた。
そんな中学入試だったのではないでしょうか。

武器となる科目となった算数では、早稲アカの教材を淡々とこなし、準備万端でWisardの授業に出席するだけの頑張りを見せてくれました。
「質問はある?」と尋ねても、
「大丈夫です。別の問題をやりたいです」
という答えが決まって返ってきたものです。

模試の算数で85点満点で1点しか取れなかった、というショックな事件もありましたが、1年間通して、一度もあきらめませんでした。
「何となく合格した」のではなく、目標に一歩一歩進んで勝ちとった合格です。
きっと将来、同じような試練、あるいはもっと難しい目標が目の前に現れるでしょうが、息子さんならきっと乗り越えていけると思います。

番号を見つけた時は、ほんとうに感動しました。
こちらからお礼を言いたいくらいの気持ちでおります。
合格、おめでとうございました。

阿部

2018年