Wisard VS 私

Dさん(2018年度/慶應湘南藤沢中 進学)

最初、私はWisardが大嫌いでした。

4年生から始まった中学受験は、SAPIXの真ん中よりやや上というコースで始まりました。
当時はいまひとつ勉強のやり方がわからず、成績はテストがあるごとに下がっていきました。
そんなに時間もかからず、気がついたら下位クラスまで落ちていました。

悔しかった私は、その時だけは必死に勉強するも、また元のコースに戻るとすぐに安心して怠けるため、成績は極端に上がったり下がったりという形でした。
不安に思ったのか、母がWisardを紹介してくれました。

最初は楽しいと思っていた授業も、多大な授業時間の延長・加えて先生方の歯に衣着せぬ物言いが、サボり癖のついた私にとっては辛いものとなりました。
私は帰り道、アベブログにのっている阿部先生の写真を見て笑う気晴らしをするほど、Wisardがキライになっていきました。

ところがある時期、幼稚園時代の友達や、同じ小学校から転校してしまった友達、またSAPIXで友達になった子たちと会い、辛かったはずのWisardがだんだん楽しくなってきました。
また、苦手だった阿部先生にも慣れ、Wisardで勉強していくうちに上位コース(アルファベットですが)に安定して入れるようになった上、αのつくコースに入れることもありました。
少しずつサボり癖がマシになっていった私は、多大な延長やたまりにたまった基礎トレ、そして時には先生方と戦いながらも志望校を目指して頑張っていくことができました。

最後にこの場を借りて、お礼を言いたいと思います。
Wisardの先生方、入試直前の心のこもった激励をありがとうございました。
SAPIXの先生方の激励よりもうれしかったです。
また、受験に協力してくれたお父さん・お母さん・おばあちゃん(アビ)、本当にありがとうございました。

文の一番最初に、Wisardはキライと書きましたが、今では本当に大好きです。
本当に、ありがとうございました。

Wisardよりメッセージ

進学おめでとうございます。

今では大好きになったと言ってもらえて、本当によかったです。

「多大な授業時間の延長」→延長していませんよ!君があまりにあからさまに帰りたがるから、時間どおりに終えていたはずです。文中にわざわざ2回も書くとは、執念深いですよ!
「阿部先生の写真を見て笑う気晴らし」→僕の写真なんか見ても、面白くありませんよ!
「時には先生方と戦いながら」→君の味方の先生たちと戦わなくていいですよ!

等々、ツッコミどころがたくさんある合格体験記ですが、最後の2行がとても嬉しいです。


夏休み前でしょうか。
お母さまとこんなお話をしました。

「地頭はいいお子さんです。ただ、いくらなんでも努力不足では……」
「アタマがいいだなんて、全然言ってほしくありません。
コツコツ積み上げていけるように、Wisardに預けているんです」
「しかし、塾にいる時間しか算数を解かないのでは、やはり厳しいお子さんだと思います」

そして、この様子はずっと全く変わりませんでした。
エンジンがかかったのは11月の後半。
そこからの2ヶ月は凄かったですね。
僕の「地頭がいい」という評価以上に、伸びました。
「ここまでできるようになったのか!」と驚く機会も多くありましたし、
「先生、慶應はあと何点取れば合格できますか?」
「私、この得点だったら受かっていますか?」
という発言を連発し、「合格したい」という気持ちを持って取り組んでくれました。

算数は難問型に強い、パワーのある状態に仕上がって、入試に臨むことができました。
本当によく頑張ったね!!
合格、おめでとう。

阿部

2018年