保護者会にとっておいた、とっておきのバンザライアクション

昨日、新6年生向けの保護者会を行いました。
(新6年生全体向けではありません。
サピックスと併用してお通いになる方向けのもので、それ以外の学習の進め方の生徒は2月から個人面談を行います)
 
例年この時期に行うのですが、たいていはすでに始まっている入試のことで頭がいっぱい。
それがわからないようにお話ができればいいなぁ、といつも思っています。
 
その中で、このお話だけはしようと決めていたエピソードがありました。
しかし、その子のお母さまがちょうどご用事があって、保護者会の半ばでいらっしゃることに。
そのため、そのエピソードのお話をしたタイミングではまだいらっしゃっていませんでした。
せっかくなのでブログに残しておこうかと思います。
 
 
昨年の秋だったでしょうか、その少年が授業時間をすぎて居残りをしている時のこと。
すでに、ガス欠気味になった彼は、最後のプリントになかなか向き合えずにいました。
その様子を見かねて、僕はプリントを取り上げました。
そして「そんなにダラダラやるのなら、やらなくていい!!もう帰っていいよ」
そう声をかけました。
 
ここで期待しているのは、
イヤイヤながらも、「いや、それはいいです。帰りません。やります!」
そんな反応です。
 
しかし、彼の反応は違いました。
「よっしゃぁぁぁぁ!!!」と大声をあげ、ガッツポーズ。
 
それもただのガッツポーズではありません。
満面の笑みと共に、腰から突き上げるような豪快なガッツポーズです。
まるで、ブザービーターを決めたバスケット選手。
勝負どころのラリー戦を制したテニスプレイヤー。
あるいはロスタイムに決勝ゴールを決めたサッカー選手のような………。
 
あまりに強烈な反応に驚き、思わず苦笑い………、
では済まず、大笑いしてしまいました。
僕が思ったのは、こんなことじゃこの子はダメだな、ということでは全くありません。
むしろ逆です。
ものすごく生命力がある子だなあと感じました。
 
子どもにとって、強い感情を持てるということはそれだけで可能性があることです。
喜びも、悲しみも、悔しさも、怒りも、全部そうです。
何よりもこわいのは、無感情・無感動・無関心……そういったものです。
彼のこの気力が、学ぶことの面白さに向いたら、どんなに楽しみな成長をするんだろう。
これからの1年間が楽しみだな、そう思わせられる出来事でした。
 
 
………こんな形でお話をするつもりでした。
ですが、実際はまだこんな状態のお子さんもいます、これから変わっていただかなくてはなりません!!のような文脈でお伝えしてしまったような気がします。
 
これが今回の保護者会の一番の反省点でしたね……。
 
 
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