なぜ学ぶのか。なぜ勉強するのか。
これは「教える」ことを生業とする先生という職業には、必ずついてまわる質問です。
同時に「親」として子供を導く立場になった大人たちが、否応なく向き合う質問でもあります。
あるひとは
「メシが食える大人になるため」
と表現し。
あるひとは、
「幸せになるため。
自分らしく生きるための天職につくため」
と表現します。
(後者は、僕が尊敬している先生のことばで、つい最近耳にしました。
とてもいいことばだと思いました)
僕はこれを尋ねられると、
「自由に生きるため。
人間は1人では生きられないからこそ、
周囲に必要とされるだけの実力をつけるため。
それがあってこそ、自分の意思で人生を決めることができる」
と答えることにしています。
ですから、こういう問いにはとても敏感で、
いわゆる自己啓発系の本も、ある程度は手に取って読むようにしています。
オススメの1冊。
さてそんな中、今回ご紹介する本は、
瀧本 哲史「ミライの授業」(講談社)
です。
内容を僕の言葉でごちゃごちゃと説明しないほうがよいと思うので、
今回はシンプルに紹介だけです。
冒頭の問いかけへの素晴らしい答えが、
1冊にぎっしりと詰まっています。
保護者の方々の立場では、まず自分が読んでいただいて、
「面白いな」
「子どもにもぜひ読んでほしいな」
とお考えでしたら、近くにそっとおいておいてください。
いつか、手にとるかもしれません。
僕は「人から勧められた本ほど、
手を伸ばしたくない本はない」
と常々思っているので、
あまり無理に読ませようとすることはお勧めしません。
一節だけ、引用したいと思います。
「でも、君たちに朗報だ。
未来には、ひとつだけいいところがある。
それは、「未来は、つくることができる」という点だ。
誰が未来を作るのか?
きみたちだ。
過去に生きる大人たちに、未来をつくる力はない。
21世紀の第一世代として、きみたちの手で、
きみたちだけの未来を作っていくのだ。」
なんだか、燃える感じがしませんか?
そう思って、Wisardの本棚に1冊おいておいたら、
その日のうちに、何も言っていないのにさっそく目ざとい生徒が借りていきました。
しめしめ
ですね。
もう何冊か買って、本棚に並べておこうと思います。
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