娘と歩んだ1年間

Mさんのお母さま(2022年度/慶應義塾中等部 進学)

2月6日、娘の熱望した慶應中等部の合格発表の日。
掲示板で発表を見るのが恐ろしく、まずは田町の駅の構内で(いつでもUターン出来るように)
そっと娘と二人でインターネットの発表を見ることにしました。

娘が画面を開いてクリック。
「あった!あったよ!」
私も画面を覗きこみ間違いがないのをよく確認してから、
泣きながら娘を無言で抱きしめ、早歩きで中等部の掲示板に向かいました。
努力を積み重ねたその先に、こんなにもハッピーな結末が迎えられるとは……。


受験を迎えるまでは正直、不安の方が大きく、なかなか想像ができませんでした。
果てしなく遠いと思われた、高得点勝負といわれる第1志望校の合格に辿りつけましたのは、
偏にWisardの先生方のご指導と励ましのおかげです。
本当にありがとうございました。
早々と受験を終えられる方もいる中で、
最後の2月5日の面接試験まで諦めず、力いっぱい頑張りました。

娘は、6年生でWisardに入会いたしました。
典型題は解けても、初見の問題や応用問題になると手が出ないため、
志望校には程遠いのではないか、あともう一歩パンチ力が欲しいと思ったのがきっかけです。
努力型の娘ですから、良いご指導の元で訓練すれば、
自ずと成績が伸びるのではないかと密かに期待しておりました。
阿部先生と最初にお話した時、娘の成績だけでなく答案や計算過程などをよくみてくださり、
この先生なら信頼して娘を預けられると思い、入塾を即決しました。
加えてあまりにも素敵な先生なので、塾も学校も同じ似たようなお悩みのお友達にすぐさま紹介し、
一緒に頑張ることにしました。


当初は木村先生、伊野先生のご指導のもと、算数単科で楽しく通わせていただきました。
有り難いことに、夏までに算数の成績がぐんと伸び、
娘も算数へ少しずつ自信を持てるようになりました。
他の教科が少しくらい凸凹しても、算数が良いと成績のブレが少なくなったような気がしました。

しかしながら、それでも母の不安はつきませんでした。
算数が伸びる一方で、5年生まで安定した成績だった国語が下がり始めたからです。
得意教科が下がると、心配です。
夏期講習中のみ、国語を畠中先生にみていただくことにしました。
有名中で沢山の問題に触れたことで国語への自信を取り戻し、
結果、2学期以降は国語の成績が元通りとなり、ホッとしました。

夏期講習中は、自分の仕事に加え、
サピックスとWisardスケジュールの把握やお弁当作り・送迎・下の子の習い事と、
本当に忙しい毎日でした。

お盆休みには主人に協力をお願いし、弟と旅行に行ってもらいました。
静かな自宅で娘と一騎討ちで理社の知識系を口頭確認したり、
算数をもう一度解き直したり大変でしたが、
今振り返っても充実感がある時間でした。


夏休みの成果なのか、夏休み明けのテストでもう1ランク偏差値が上がりました。
しかし11月になると学校別模試が始まり、模試地獄に突入。
度重なる模試の疲れに加えて偏差値も下降気味で、母の一喜一憂が始まりました。
母の悩みは都度、阿部先生にメールでご相談させていただきました。
どんなに忙しい時でも、つまらないことでも親身になって下さり、
あの時は本当に色々支えていただいたと思います。

先生から的確なアドバイスや励ましをいただくと、
不思議と悩みが解消されたものです。
いつも子供目線で、子供を肯定して下さる人格者の阿部先生、
悩み相談窓口のようになってしまい、申し訳ございませんでした。
感謝の気持ちでいっぱいです。

またこのメンタルが大変だった秋には、
いつも教室で一緒に頑張ってきたお友達のお母さんと、
お互いを励まし合っていました。
本音で悩みを打ち明けられるお友達親子と1年間一緒に走ってこれたことも
孤独にならず幸せでした。

秋が一番、色々と大変でした。
冬期講習や正月特訓期は忙しすぎて記憶がほぼありません(笑)


受験期に入ってからは、合格の報告を一緒に喜んで下さり、
痛恨の不合格には悔しがって下さり、本当に心強かったです。
受験期に入ってしまえばあっという間でしたが、
1月は栄東特待や先生に薦めていただいた渋幕に合格をいただいたことで、
自信を持って2月の本命校に臨むことができました。

1月校が終わったら、算数はウィサードにお願いしているから大丈夫と思い、
自宅では臨戦態勢で第1志望校の国語や理社の知識対策をしました。
文学史や語彙など暗記系は隙間時間にできるので、単語カードが大活躍でした。

娘の受験を振り返ってあらためて思うことは、
「全力でやり切った。志望校は、娘の意思を尊重して決断して良かったな」
ということです。
苦労した事も娘とケンカしたことも本気で頑張ったからこそ、全てが良い思い出です。
Wisardでの学びと家族の支えがなかったら、娘のこの合格はなかったでしょう。


〜これから受験を迎えられる方へ〜
経験豊富なWisardの先生方を信じて、
その子なりのストーリーで受験に臨めば必ず合格ができます。
基礎を大切に、最後まで諦めず、受験会場では笑顔で見送ってあげてください。
誰でも知識の穴はあります。気になりますが、気にせずに。
最後の最後まで諦めない。
試験の休憩中に眺めていた理科のコアプラスから出た!
そんな事が何度かありました。

後輩の皆様のご検討とWisardの益々のご発展、
ご健勝を心よりお祈りしております。
1年間ありがとうございました。

Wisardよりメッセージ

進学おめでとうございます。

第1志望校が2次面接もある中学校ということで、
最後まで気の抜けない入試にはなりましたが、
お子さんは「この子ならきっと大丈夫だ」と思える力を持っており、
自信をもって送り出すことができました。
6年の春先には苦手に見えた、難易度の高いタイプの算数にも対応できるようになっており、
盤石の合格だったと思います。


年間を通して成績の上下があったように見えますが、
とても高いレベルのことですし、
4科目あれば、1科目どこかがへこむことも普通です。

「大丈夫でしょうか?」
「大丈夫です!受かります!」

というくだりを1年間で最も多くしたご家庭だったように思いますが、
無理をして励ました場面は一度もありませんでした。
むしろ、「毎回4科目65をそろえるわけにもいかないから、
1科目偏差60を切るだけで指摘される彼女も大変だな」と、苦笑いしておりました。


まさに才媛という言葉がふさわしい彼女が、
どのような若者に育つか、楽しみになさってください。
田町駅で合格を喜びあえた経験が、
必ず今後につながってくるはずです。

阿部

2022年