今回は、2023年度に送り出した少年のお話です。
その子はコツコツ型の生徒ではなく、
ほとんど自宅では勉強していなんじゃないか?
という少年でした。
それを指摘しても、飄々と「大丈夫です。ちゃんとやっていますよ」と、
のらりくらり。
ですが授業中はよく集中しており、
抜群の算数を武器に、中学入試を乗り切りました。
彼は寮制の学校の進学意思が強く、
来月からは、海を越えて九州一の難関校(この説明でわかってしまいますけれど(笑))
に進学することになりました。
その前に、奈良の西大和学園中を受験していました。
西大和学園はこのブログの読者の多くと思われる、
首都圏の中学受験においては馴染みのない中高一貫校ですが、
関西の超難関校です。
東大合格者は桜蔭・駒東を抑えて、全国7位の73名。
彼はその西大和には無事に合格したのですが、
終わった後での会話が強く印象に残っています。
「西大和、よかったね。
いいスタートが切れたよ。
3科目で受験するために、
岡山までいった甲斐があったね(笑)」
そう言うと、クールな答えが返ってきました。
「それが先生。算数で、
わからなくて
カンで答えたところが、
5個も合っていたんですよ。
だから得点開示見てみたら、楽勝で合格でした!」
「!!!」
これを聞くとヤマカンが当たっただけの運のいい男のようですが、
ぜんせん違います。
算数は数学と微妙に違って答えが1通りに定まり、
なおかつ解法は問われないことが多いという性質上、
「解答を予想して、それを確かめる」技術の重要度が高い科目です。
僕は黒板授業で彼の手元を見る機会が多かったということもあり、
必要な場面では彼が答えにあたりをつけていることはよく知っています。
ですから、確かにラッキーではあったにせよ、
ある程度は解いてから答えを書いているわけで、
「かなり冴えていた」というくらいの自己評価でいいでしょうね。
本番でそれをやり、しっかり合格に結びつけたのは、
彼が身につけた、立派な実力です。
あとは、これから学んでいく数学には、
勘で答えをあてるという場面はほとんどないので、
中高はかっちり積み上げていく勉強をしてほしいと思います。
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【中学受験】西大和学園、本番の算数、カンで書いた答えが5個あたっていた!!(2023 中学入試エピソード5)

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