【中学受験】サピックス5年 割合(2)に取り組む生徒にやってほしいこと。

 

サピックス5年算数カリキュラムの改訂

 
今年の1月にこんな記事を書きました。
 
【中学受験】サピックス算数 5年カリキュラムの改訂!!
 
平常カリキュラムの半分近くまで来て、改訂の方向性というものが見えてきました。
よくなったなと思える点(小数分数・量の変化・点の移動をスリムにし、旅人算・和差に関する問題・規則性にバランスよく時間を配分)もあります。
また、あまりよくないかなと思う点(授業はアプローチ中心で、確認編はほぼ全員が初見。その確認編の問題が重すぎる)もあります。
 
ただ、特に補う必要があるなと感じた箇所があったので、記事にしたいと思います。
 
 

割合が大切な理由

 
比と割合の文章題は中学受験において、4つの頻出分野の1つです。
ただ、中堅校までは平均的な出題がありますが、御三家を含む難関校になると出題頻度が下がるという特徴があります。
(難しい問題が作りづらいからです)
僕は数の性質・図形・速さ・比と割合と説明することが多いですが、数の性質・平面図形・立体図形・速さという区切りも良くされています。
まあ、4という数字にそれほど意味があるわけではないので、これはどちらでもいいのですが。
 
それでも4分野と言って説明するのは、いかにも比と割合の文章題!!という形ではないにせよ、とにかく幅広く応用される基礎概念だからです。
比と割合は苦手だけれど、算数は得意という生徒はほとんどいません。
仮にいたとしても、損益や食塩水など、特定の単元の習熟度が低いことを自覚しているだけで、短期間で改善できます。
 
 
大切なのは割合の考え方を学び、分数の理解を深め、自在に使えるようになることです。
割合は「考える道具」なんです。

 
ですから、割合の理解度は算数全体の理解度に直結することは間違いありません。
中学受験5年生の学習の中で、特に重要な単元と言えます。
 
 

デイリーサポート16 割合(2)

 
(1)で割合の用語・基本的な概念を確認し、それをいわゆる相当算という形で問題の中で使用する内容です。
特に線分図を多用し、自分にとってわかりやすく整理することが重要で、今後の応用の基礎となる内容を含んでいます。
どんな新しい形になるのかなと思っていたのですが、今回はどちらかというと取り組みにくいテキストになったといえそうです。
 
なぜ取り組みにくいかというと、
 
まるで今すぐに
入試問題を解かせようとするかのような問題構成

 
で、ボリュームが多すぎるからです。
 
この問題を解く中で本質をつかめる生徒はいいのですが、それ以外の生徒は計算量に惑わされて、本当に理解したい概念がすぐにはつかめないというケースが非常に増えそうです。
これを副教材ベイシック・9月以降のベイシック確認テストで補っていくはずですが、こんなに「つかみ」の部分から難しくする必要はないのになと感じます。
 
 

デイリーサポートを活用し、よさを引き出すには。

 
ですから、生徒たちに言いたいのは、ちょっと大変だけれど頑張ろうね!ということです。
このテキストで「割合は難しい」という印象を持つことは、ただの回り道になります。
ご自宅で取り組むときは、ベイシックや以下のWISARDNETの教材を組み合わせて、感覚的に解ける部分を広げられるように配慮してあげてください。
Wisardno教室の授業でも、プリントの副教材をクッションとして使い、本質を見失わないように配慮しています。
 
 
【無料教材あり】サピックスのベイシックを超える!!「感覚算数ドリル 割合 入門編 1・2・3」リリース
 
 
Wisardの教材サイトはこちらか、右上のリンクから。
6年生向け教材「WISARDNET Tactics」続々発表中!
 
 
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