先日、2019年度、10期生の受験体験記をアップしました。
Wisard合格体験記
もう200記事くらいあります。
読むだけでも受験生の生の声、メンタリティが伝わるという意味で、HPも中でも最も有益なコンテンツかもしれないと思っています。
(個人的には、いつでも卒業生たちのことを思い出せるという意味で、最高のエンターテインメントでもあるのですが)
中には、保護者の方に書いていただいた文章もあります。
今年書いていただいた記事の中で、心に残る一節がありましたので、ぜひ皆さんに読んでいただきたいと思い、ご紹介したいと思います。
前後半は省略させていただいています。
全文を読んでみよう、という方は上記のリンクからお願いいたします。
最後に後輩の皆様へ。
「中学受験は親の受験」とよく言いますが、私は阿部先生のおっしゃるように、「中学受験は本人の受験」であると思っています。
最終的には、自らの力で困難を乗り越えなければならないからです。
しかし主役である当の本人は、まだ未熟な小学生です。
自分から何かをしようという主体性があるわけもなく、かといって親の言うことを素直に聞いてくれることもない。
なかなか親の思い通りに事が進まないというのが、中学受験の実情であります。
それではそのとき親はどのように行動すべきでしょうか?
私たちの経験からすると、親の思い通りにしようとあれこれ言うことは、プラスになるどころかむしろマイナスにしかなりません。
子供は追い詰められるほど、自信とやる気をなくし、力を発揮できなくなります。
したがって、親は躍起になって勉強を教えることや、子供を管理することよりも、子供を安心させ温かく見守ることを第一に考えてほしいと思うのです。
そうすることで、子供も前向きになり、いつしか自分の意志でゴールを目指すようになるはずです。
いかがでしょうか。
僕はこのお子さんもご家庭も存じあげていますし、なんの先入観もなく読む、ということは難しいことは承知しています。
ですが示唆に富み、読み手、特に子どもをお育てになっているご家庭の気持ちを高揚させるような、力のある文章だと感じます。
もちろん、
「いかにして子どもの生活を管理するか」
「どうやって子どもの勉強をプロデュースするか」
「受験の準備を子ども任せにするな。
結果にコミットすることこそが、親の責任だ」
という方法論は世の中に山ほど飛びかっていますし、方法論にはおおよそのセオリーらしきものはあります。
ですが、
「子どもの性質によって、手法は異なる」
「全ての子どもを最大限に伸ばせる、黄金の作戦は存在しない」
ということくらいしか、結局のところ絶対の自信を持って申し上げられることはありません。
これは、ある意味では思考放棄のような部分もあり、かすかに後ろめたい思いもあります。
僕が3000人の生徒がいる教室の塾長だったり、あるいは文部科学省の官僚であれば、別のアプローチが必ず必要だろうからです。
ただ、Wisardには1学年多くても30人くらいしかいないので、それで十分なのです。
話を戻しましょう。
引用させていただいた文章は、「受験は本人の人生の一部」という信条に沿って書かれている文章で、別の考え方が多く存在することは承知の上で、とても共感できる文章だと感じ、さてこそと膝をうつ思いだということです。
やり方はどうあれ、子どもの生活を支え、励まし、そして何よりあたたかく見守ること。
愛情を注ぎ、子どもが巣立つまでの、残念に思えるくらい短すぎる時間をともに生きること。
それがいちばん大切なことなのかなと思います。
ちなみに一昨年度、膝をうった文章はこれ。
Professionalに託すということ
【中学受験】「必ず家族で夕食を共にする」
この文章も大好きで、100回くらい読んでいると思います(笑)
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