【中学受験】中学受験してよかったこと(個人的な答えversion.2)

 
前回の続きです
 

よかったこと③
中高6年間の周囲の環境

 
中高6年間の「環境」ということばは、
非常にあいまいですね。
具体的に言うと、主に
「同級生・先輩・後輩」「カリキュラム」だと考えています。
 
自分の周囲にいる仲間と同じ空間にいたり、
色々と話したりすることの影響で、
自分というものが少しずつ形作られていくことは確かです。
一緒にいる時間は、とんでもなく長いですし。
 
今思えば、ほんの少し年長なだけの先輩はとても大人に見えましたし、
あるいはわずかに年下なだけの後輩がものすごく子供に見えたりしていました。
 
自分がこの年になってしまうと、
全部まとめて「若者」になるんですけれど(笑)
 
 
逆に言うと、「アクセス」や「施設の充実」のようなものは、
重要度は下がる、と個人的には考えています。
校舎が汚いよりはキレイなほうが気持ちはいいでしょうが、
その後の人生への影響はほとんどないのではないでしょうか。
 
 
それから「カリキュラム」も大切です。
 
一方で、「授業の質」は、正直どこの中高でも大差ないです。
勉強について言うと、おおよそのカリキュラムが非常に重要です。
生徒たちのレベルに合わせた速度と負荷があることに、価値があります。
 
僕は(まあまあの名門校とされる)駒場東邦の授業を6年間受けましたが、
「駒場東邦ならではの授業の質」の影響はほとんどなかったと思います。
 
「週6回、30コマの授業を受けることが当たり前であること。
オーソドックスな内容を自然な流れで履修すること。
 
周囲の生徒はある程度の水準で勉強しており、
テストが定期的にあること。
 
自分もそれに合わせなくてはならない。
なおかつ、ものすごく頑張らないとついていけないような、
無理のある環境でないこと」
 
を今では重視して考えるようになりました。
 
 
中学受験において一般化すると、
レベル観・価値観がその生徒と合致していることが望ましいです。
 
「あまりに奇跡的すぎる、ギリギリの合格」
「あまりに余裕のありすぎる、楽勝の合格」
「学校の姿勢・環境より、偏差値的なよい学校を追求しすぎる受験」

 
を避けて受験のプランをたてることが、
そういったことにつながると考えています。
 
 
それから男子校という環境は、
自分にはよかったように思います。
 
中高6年間はいま思うとあっという間だった一方、
考えるべきことはそれなりにあり、
「異性からどう見られるか」ということをまったく考えない環境だったことは、
個人的には気楽でよかったです。
この見方は学校を選ぶうえで、ひとつ大切な視点だと思います。
 

よかったこと④
中高6年間つきあった友人との関係は、卒業後も続くこと

 
中学1年生の時の担任の先生の先生が、
 
「中高での友達が、一生の友達になる」
 
を連呼していました。
その時はまったくピンと来ていなかったのですが、
今になるとなんとなく先生の言いたかったことがわかります。
 
 
社会に出てからの知己は、どうしてもビジネス的なつながりという面がぼんやりとあります。
明確に意識はしていないにせよ、
損得というかプラスマイナスというか、
「この人とつきあって、その結果どうなるんだろう?」
みたいな思考が生まれる気がします。
 
それと違って、中高の友達には絶対的な信頼があるというか、
バックグラウンドを同じくする仲間のような感覚があります。
特に友人が多いタイプでもない僕でもそうですから、
その価値をさらに活かしている場合もたくさんあるでしょう。
 
この点はもちろん中高一貫6年でなく中学3年・(別の)高校3年でも、
同様のことが言えます。
ただ、6年間同じメンバーという濃密さ(悪く言えば、変化のなさ)は、
適切な環境であれば、よいものです。
 
 

まとめ。中学受験を選んだ方がよい場合は?

 
中学受験は小学校6年生から大学入学直後までの生活に、
大きく影響するイベントです。
 
日本の教育だと、中学受験と高校受験に大きく分かれるわけで、
僕が挙げた点の多くは、別に高校受験でも得られるものでは?
と思われる方も多くいらっしゃるはずです。
 
 
ですから、よかったこと①で挙げた2ポイント、
 
・「小学校がつまらない」
(=このまま今のメンバーと中学校に上がりたくない
  塾の教室のメンバーの方が、なんだか楽しい気がする)
 
・「小学校の勉強に余裕がありすぎる」
(=小学校のメンバーと仲が良いかどうかに関わらず、
 能力的に余力がありすぎてしまう)

 
に該当するのであれば、高校受験より中学受験寄りになるのかな、と考えています。
 
 
たとえば、
 
公立中→高校受験で有力な公立
 
のようなパターンだと、
少なくとも教育費は確実に抑えることができます。
また、「地元の人脈」のようなものに価値があるバックグラウンドの子であれば、
高校受験寄りになります。
 
 
最後はすこしマジメなお話になってしまいましたが、
僕は中学受験をした結果、けっこう楽しい人生を送れているよ!ということ、
そして誰しもそうとはもちろん限らないから、
僕の意見はひとつの参考としてね、ということになるでしょうか。
 
中学受験に携わっている以上は、
教室に通ってくれている生徒が、
中学受験をステップとして、
気持ちよく次の舞台に進めるよう、力を発揮したいと思っています。
 
 
 
↓ブログ更新のモチベーションとして2つのブログランキングに登録しています。
共感できる部分もまあまあ、あったかなぁ~~  と思ってくださった方はクリックをお願いします。
クリックはそれぞれ1日1回まで有効です。
 
 
 
にほんブログ村 受験ブログへ
にほんブログ村
 

中学校受験ランキング