ありがとうWisard

Oくん(2020年度/海城中 進学)

僕は4年生として初めてのSAPIXのテストでブロック落ちした時にWisard(Wizardにあらず)に入塾しました。
国算のバランスはとれていたものの、得意科目である算数も偏差値が60を下回っていました。
「このままではトップで戦うだけの力は維持できない」と焦りました。

そんな中、母が苦労してWisardを見つけてくれたのです。
阿部先生と初めて会った時の印象は、「頭の回転は速くて、早口で不思議な先生」でした。
とにかく、先生たちの授業は濃密です。
どんな時も面白くて楽しい長所を伸ばし、短所は補ってくれる授業のおかげで、算数はほぼ65を上回り、国語も60弱を維持し開成を受験する鍵となる記述力が身についてきました。
だからこそ、第1志望校である開成の対策問題も好調なまま、入試に臨めました。

1月の入試は栄東東大I、開成の前哨戦として受験した渋幕にも合格し、満足できる結果となりました。
しかし、2月3日の海城受験(合格)を終えた直後、母から開成が残念だったと聞くことになります。
 
とても悔しくて、先生方にも申し訳なく、
「このままでは終われない。
敗北の心境で戦いたい」
と強く思いました。
そのため、この気持ちをぶつけるつもりで4日の聖光に臨み、結果として合格することができました。

今回の受験は失敗した後の戦いでリベンジできたことも含め、とても価値がある経験となりました。
先生方、本当にありがとうございました!
ただ、くれぐれもカフェインの取りすぎにはご注意ください。

Wisardよりメッセージ

進学おめでとうございます。

3年近く、一緒に勉強してきました。
君の力をよく知っています。
僕から見てもうらやましくなるほどの、素晴らしい才能があります。

そして、君はすごく謙虚な少年でもあります。
他人を悪く言ったり、自分の力をひけらかしたりするところが全然ありませんでした。

「すごいじゃん!これ、よくできたね!!」と褒める場面があっても。
「うーん、まあまあ。なんとかできました」。

良問と出会い、
「これ、なるほどって感じだよね。このルートに気づけたのはいいね」と話し合った時も。
「そうですね。うん。なんとなくでしたけれど、やっとわかりました。確かに面白いですね」と穏やかにニッコリ。

もっと誇っても、いいんだぞ!!と思うくらい。
心から応援したくなる生徒でした。
君の周囲にいる大人たちは、きっとみんな同じだと思います。


開成の入試は、ほんとうに残念だった。
あと1点か。2点か。
ですが、君の力が変わってしまうわけではありません。
渋幕も聖光も、君に選んでもらえなくて残念。
海城はラッキーだと思います。

自分の力に自信をもって、次のステップに進んでください。
そして、「このままでは終われない」と奮い立った時の気持ちを忘れないでください。
その精神が、きっと君自身をこれから助けてくれます。

応援しているのは、これからも同じです。
成長を楽しみにしています。

阿部

2020年