春爛漫

Sさん(2020年度/豊島岡女子学園中 進学)

桜が咲いた。
外はまだまだ寒いけれど、私の心に桜が咲いた。
第一志望校の制服採寸会に行き、憧れの制服に袖を通した。
私の心は今、満開の桜で春爛漫。

「ん?そっくりではないけど、やっぱり似ているかな?」
阿部先生との初対面で言われた言葉。
双子の兄と一緒に、Wisardを訪れたあの日から3年。
無事受験を終えた今、感じたことを素直に書こうと思う。

私の受験生活にはたくさんの人達の支えがあった。

支え①
言わずもがな阿部先生・畠中先生。
阿部先生の、分かりやすくて毒舌な授業。
真面目さとユーモアのバランスが絶妙で、あっという間に時が流れていった。
プリントを誰よりも多く解くことを目指して頑張った。
自分しか解けなかった問題があると、気分は最高だった。
畠中先生の授業のおかげで、読解問題が好きになった。
記述も苦手意識はなく、自信をもって試験に臨めた。
漢字も頑張ろうと思ったし、音読も4年生から1日も欠かさず取り組んだ。
音読は、入試当日の朝も行った。
背の高さは、父と同じくらいかなあと思いつつ、ついに身長をお聞きできなかった。
いつか、聞こう。
実に、おしゃれな先生であった。

支え②
Wisardの仲間。
サピックスの他校舎の人とも仲良くなった。
やはり女子、先生の噂話で盛りあがった。
昼食の時間には、お弁当箱や洋服が可愛いなど女子トークが楽しかった。
人見知りなのであまり話さず、クールだと阿部先生には思われていたが、本当に楽しかったんですよ。
好敵手だけれど、大切な仲間。
女子校ってこうなんだろうな。
4月から楽しみ。

支え③
家族。
特に母のサポートは、絶大だった。
仕事で多忙なのに、プリント整理も2人分で大変だったろう。
暗記分野の語呂合わせも一緒に考えてくれた。
というより、母が一番楽しそうだった。
おかげで、サピックスの授業で行われた歴史年号テストは、我ら双子だけ満点!という快挙を成し遂げた。
この時の母の得意げな顔・・・忘れないだろう。
入試の時は、父も加わり4人体制。
ホテルに泊まっての受験。
試験の朝、2組に分かれてそれぞれの試験会場へ。
終わったら、ホテルで再会。
入試なのに、なんだか旅行みたいで楽しかった。
祖父母にもずっと送迎してもらい、母とバトルした時などは間に入ってくれた。
いわゆる「ワンチーム」で、受験に向かってスクラムを組んでくれた。
感謝。

支え④
双子の兄。
最大のライバルであり最高の同志。
1月はWisardで、一緒にずっと勉強していた。
サピックスがある日は一日中勉強となり、いい加減もう飽きたと思う時もあった。
だが、すぐ近くで兄が必死に勉強していた。
その姿を見て、再び奮起できた。
入試期間中もたわいもない話をして、笑いが絶えなかった。
受験終了!となった2日の夜、肩を組んで揺れて喜び合った。
合格発表や手続きも、お互いの学校に一緒に行ったので、合格の喜びも倍味わうことができた。
これらは、双子の特権・醍醐味だと思う。
生まれた時からずっと一緒だったが、ついに4月から別の学校へ進む。
もうすぐ新しい扉が開くのだなあ。


<後輩の皆さんへのメッセージ>
・Wisardを信じること
・自分自身を信じること
・信じた後は。ひたすら頑張ること
・「合格者番号が横並びなのに縦に見てしまい、自分の番号がなくて親子で顔面蒼白。」
よく聞く話だが、こともあろうに第1志望の合格発表で、まさか自分がやってしまうとは・・・
ということで、後輩の皆さん。文章は落ち着いてよく読むこと!

以上!

Wisardよりメッセージ

進学おめでとうございます。

最後は本当に大変な1か月でしたね。
あれだけやらされながら、投げ出さずに最後までよく頑張ってくれたと思います。
あの期間にも言った覚えがありますが、あの期間で2人ともものすごく頭が良くなっていると感じていました。
ご自分でも感じられていたのでは?
そしてそれが自信につながり、合格を勝ち取る要因となったという経験は、これからもSさんを待ちかまえている「勝負どころ」で生きてくるでしょう。

ご両親だけでなく、おじい様やおばあ様まで協力してくれ、まさに「ワンチーム」となって最も高い壁を乗り越えられたことは、一生残る思い出になると思います。
一番頑張ったのはもちろんSさんたちですが、ご家族皆さんで喜べた合格だったことは、我々も本当に嬉しく思っています。

お勉強に関しては何も心配していませんので、これからは好きな洋裁に心行くまで打ち込んで楽しい6年間を過ごしてください!

畠中

2020年