キラキラと輝いていた3年間

Oくんのお父様(2020年度/海城中 進学)

我が家は、小学3年生までは内部進学するつもりでした。
SAPIXに通ってはいたものの、頭の体操程度の目的意識しかありませんでした。
しかし新4年生になるとSAPIXは週2回になり、学校の定期テスト対策の負担にもなります。
続けるかどうか迷いましたが、息子の言葉に一切の迷いはありませんでした。

「もちろん行くよ。
だって楽しいもん」

耳を疑いました。
なぜなら我々両親は「勉強が楽しい」なんて、人生で1度も思ったことがなかったからです。
「この子の成長を止めてはいけない」と強く考えさせられたことを今でも覚えています。
息子のやる気を目の当たりにしたこと、成績もある程度の結果を残していたことから、我が家は内部進学から外部受験に方針転換することを決意したのです。


しかしそれには問題がありました。
SAPIXは4年生から難易度が上がることもあり、それまでの「親が指導する」スタイルに限界を感じ始めていたのです。
中学受験に親のサポートは必須ですが、間違った方法論は避けなくてはなりません。
中学受験を経験していない我々両親にとって、それこそが「親が指導すること」でした。
誤りを教えてしまうリスクもありますし、そもそも非効率で負担が大きすぎます。
そして同時に高学年になればなるほど、「自ら学習する習慣」が大事になると考えました。
「戦に勝つためのトレーナー」を、我が家は探す必要がありました。
そこで妻は毎日ネット検索を繰り返し、様々な進学塾のサイトを閲覧し、ついに『進学教室Wisard』に辿り着いたのです。
電話に出て下さったのは阿部先生でした。
熱のこもった早口に圧倒されると同時に、信頼できる人だと確信したそうです。
帰宅した私に妻は「やっと見つけた!うちの◯◯を預けられる塾を!」と興奮気味に伝えてくれました。

Wisardで過ごす週1回4時間は、オリジナル問題とSAPIX復習でとにかく演習、演習、演習です。
阿部先生と畠中先生、そして優秀な他の生徒さんとの濃密な戦いが延々と繰り広げられます。
この鍛えられる時間が、息子を強くしました。
もちろん家でも、自ら机に向かうようになりました。
さらにありがたかったのは、大きな比重を占める親のサポート(負担)が算数と国語で大幅に減ったことです。
「算数国語は我々に任せて、家では理科・社会をやって下さい」という先生方の言葉通り、家庭学習は主に理科・社会に時間を費やすことができました。
信じられないかもしれませんが、算数の家庭学習は基礎トレと中学への算数のみでした。


これら全てが息子の確固たる学力を作り上げ、各々の合格に結びついたことは間違いありません。
6年生9月からは過去問演習も数多く取り入れていただき、最後の最後まで4教科のバランスを高いレベルで保ち、成績も最難関校に挑戦できる位置を維持し続けることが出来ました。
結果だけ見ても、栄東Ⅰ・市川学園・渋谷教育学園幕張中学校・海城中学・聖光学院の合格を勝ち取ることができました。
開成中学は残念でしたが、息子はそこからすぐに立ち上がることができたのです。
詳しくは息子の体験記をご覧下さい。
この時の息子の成長もWisardの先生方に精神面を鍛えていただいたお陰です。


そして毎週笑顔で通えたこと、これもとっても大きいことだったと思います。

「今日はこんなことがわかった」
「先生も昔はこうだったんだって」
「やっぱり先生達は凄いなぁ」

帰りの車中で、息子は笑顔で良く喋っていたものです。
楽しく学べる環境を作っていただいたことで、彼にとってWisardで過ごした3年間は、大袈裟でなく本当にキラキラと輝いていました。
息子に「勉強の楽しさ」だけでなく『自己肯定感と成功体験』という財産を与えていただき、心の底から感謝しています。


最後に畠中先生。
最初の渋幕過去問の国語で28点(!)をとってしまった後、しつこいくらい過去問演習を繰り返していただき、ありがとうございました。
おかげさまで合格できました。

Wisardよりメッセージ

進学おめでとうございます。

まず、Wisardを信頼して大切なお子さんをお預けいただいたことに、感謝申し上げます。
あっという間の3年間でしたが、ご縁をいただいてご家庭とお付き合いさせていただく中で、とても印象に残ったことがありました。

100%、お子さんを主役として支えているご家庭、ということです。
それも、理屈で考えた教育論・方法論からではなく、ご両親ともに自然にそうなさっているように思っておりました。

中学受験はご家庭によっては、親子の受験という色彩も濃いものです。
「中学受験は親が9割」なんて本もあるくらいです。
Oさんのご家庭は

「子どもの人生は本人が10割、中学受験なんてもちろん本人が10割。
親はサポーター1番手。
特等席で見守り、応援している」

ように見えました。


彼の高い能力があったから、ご家庭は応援することに徹することができたのか。
あるいは、それだけお子さんに主体性を与え、求める育て方をなさっていたから、彼がこれほどの力に育ったのか。
どちらかが先かははっきりとは申し上げられません。

ですが、「本人に任せる」というフレーズのもとに、小学生に全責任をとらせるということもなく、
また親が介入して守り、よりよいと思う方向にお子さんを動かしていくのでもない。
ただ、お子さんを信頼し、共に進み、道中を楽しむ。
そんな理想的な距離感で、お子さんと共に歩まれているように感じられていました。


彼の人生において、我々の役割はほとんど終わってしまいましたが、そんな歩みがこれからもずっと続いていくのだなと、眩しく、羨ましく思っています。

彼は傑物ですよ。
自信をもって、そう言い切れます。
いまさら申し上げるまでもないことではありますが、ほんとうに楽しみです。

阿部

2020年