3度目の正直

Iさん(2020年度/豊島岡女子学園中 進学)

私はWisardに、小学5年生の4月頃に入室しました。
いつも授業が面白くて、大好きな教室でした。
6年生になると授業の内容も難しくなり、正直他の人についていくのが大変だったけれど、Wisardが好きという気持ちは一度も変わりませんでした。
特に苦手だった算数の立体切断を、できるまで何度もやり直したことが思い出です。


年が明けて1月。
1月10日・1月14日・1月20日と、全て不合格でした。
私はその時は、第1志望だった豊島岡にはもう合格しないと思っていました。

そして迎えた2月。
1月に続いて、合格はそう簡単にもらうことはできませんでした。
第2志望の2月1日も不合格でした。
そのため、2月2日に第2志望を受けるか第1志望校である豊島岡を受けるか、決めなければなりませんでした。
阿部先生には、第2志望校を受けることをすすめられましたが、どうしても豊島岡に合格したかったため、結局豊島岡を受けることにしました。
でも、不合格でした。
3日も受けましたが、案の定不合格。
この時は、本当に辛かったです。

1番難しいとされている豊島岡の3回目の入試でもきっと不合格だろうと思っていました。
しかし、阿部先生はなぜかこの時はひたすら応援してきました。
少しだけ気持ちが前向きになり、3回目の試験を受けることに決めました。


手応えは3回の豊島岡の入試の中で1番よかったです。
19時00分。
合格発表の時間。
ホームページを開く時は、とても緊張しました。
合格発表を見ると、なんと自分の受験番号がありました。
ですが、合格という実感はなかなか持てませんでした。
けれど、家族みんなで喜ぶことができました。
また、Wisardに電話をした時の畠中先生の驚きやSAPIXの先生の驚き、嬉しさや達成感は今でも忘れられません。


〈後輩の皆さんへ〉

どんなに過去問や塾のテストで悪い点だったとしても、たとえ私のように不合格が続いたとしても、志望校に合格したいという気持ちがあれば合格できます。
何があっても諦めないで頑張ってください。

最後に、私はWisardの11期生で、本当に良かったです。

Wisardよりメッセージ

進学おめでとうございます。

君らしい、正直な合格体験記をありがとう。
ジェットコースターのような、3週間の中学入試のことがよく伝わってきます。

第1志望校の豊島岡に挑める力を十分につけており、1月は軽くパスして2月勝負のはずでした。
ところが、1月から思うような結果が得られませんでした。
というか、あまりにも不調すぎましたね。
不合格のたびに落ち込んで教室に現れ、帰りがけには少し笑顔が戻ってきた、という日が何回もありました。
塾の先生が「いったい、何が起こっているんだろう?」と思うくらいだったので、君としては自分の力が実感できず、苦しい時期だったはずです。

2月も考えうる限り、最も苦しい展開になりました。
その結果、勝ち取った合格です。
君は半端でなく凄い。

「第1志望しか、受からなかった」
「第1志望だけ、合格すればいいんだ」

とは受験の世界ではよく聞くフレーズですが、本当にそれに近いですよね?
ちょっと信じられないくらい、ファンタジー小説みたいです(笑)

2月4日の豊島岡の入試を突破するには、確かな実力と最後まであきらめない姿勢、そして以前の入試ではそれを出し切れなかったという偶然、この3つすべてが必要です。
よく頑張った!!!と、君を心から讃えたいと思います。


1つだけ、悔いが残ることがあるんです。
2月4日の合格を知らせるお電話には、僕は出られませんでした。
実は少し体調が悪くて、自宅に戻って横になっていました。
ですが、君の合格の連絡が教室から来た瞬間にベッドから転がり出て家中を叫びながら走り回り、気がついたら体調はよくなっていました。

ただ本当は、僕がそのお電話を取りたかったなあと思います。
不合格の電話には、全部出ていたんだけれど(笑)
それが唯一の後悔ですね。



阿部

2020年