これがなかったら今の私はない

Iさん(2020年度/東京学芸大学附属竹早中 進学)

私は4~6年の前期まで日能研、6年の10月頃からSAPIXというなかなかめずらしい形で志望校対策をしました。
また、Wisardと出会ったのも6年の夏期からで、周りのWisard生より遅れたスタートでした。

だんだんと算数が好きになっていくのが分かり、阿部先生は「Wisard」だったんだと思います。
けれど、SAPIXはそう甘くはありませんでした。
授業のスピードが速くて、ノートをとってもまず授業を聞いてと言われ、違いに戸惑いました。
今になって振り返ってみると、日能研ではクラスが落ちたことがなかったので、落ちた時は辛かったです。
SSでは毎回最下位を取るほど周りのSAPIX生との差は歴然で、質問教室に通っても太刀打ちできませんでした。
最難関の厳しさを目の当たりにしました。

日に日に1月校が迫ってくる中、なかなか1月校の過去問でも思うように点数を取れず焦っていたのもあったのかもしれません。
合格できると思っていた学校に落ち、自信をなくしていました。
そんな時に頂いた阿部先生からの激励の手紙、とても嬉しくて勇気が出てきました。「私は受かる!」と言っていました。

けれど現実は厳しく、第1志望は実りませんでしたが、最後に合格できたときは嬉しかったです。
そのような中、阿部先生からの電話がとても面白く勇気付けられました。

先生、本当にありがとうございました!
本当に大変だったけれど、第1志望校を受けたことは後悔していません!
中学校でも頑張ります!

〈後輩へのアドバイス〉

・5年は色々な学校をリサーチしておくこと!
・テレビより本を読むこと!
(もしテレビを見るなら池上彰ニュースがいいと思います!)
・寝ること!
・1つ不合格だったからとめげない精神を養うこと

努力は必ず実ります!

Wisardよりメッセージ

進学おめでとうございます。

わずか半年間の授業でしたが、とても密度の濃い期間だったような気がします。
ラスト3ヶ月、算数はそれまでの努力が実って、自力で正解までいけるようになりました。

君はこれと決めたらそこに集中する気力があり、簡単にひきさがらない強い気持ちを持っていました。
なんとかこの子を後押ししたい、と思わせる姿勢がありましたね。

一方で。時にはそれが不器用に感じられることもありました。
例えば、やると決めたことが終わらなくて、寝る時間がとんでもなく遅くなってしまったり。
考えは途中で変えてもよいもので、濃淡をつけて適当にこなすことも必要なんです。
そうしたらもう少しラクになるよ!!ということを何とかして伝えようとしていました。


でも、ラクをすることばかり考えても本当はよくないんです。
君のように、まずは全力でやってみて徐々にスリムにしていく、というのがやはり正しいアプローチだと感じています。
これからは、科目数もたくさんあったり、学校があって塾があったり、勉強以外にやりたいこともあったり、と自分の時間やエネルギーをうまく配分することを考える場面が多くなります。
そうすると、「とりあえず全力でできる限りやる」という形から、自分なりに工夫をしなくてはならなくなりますから、君にとってはちょうどいいはずです。

そういう意味で、学芸大附属竹早という環境は進路に幅があり、とても楽しみだと思います。
時間や迫りくる入試に焦りすぎず、無理のないペースでやってみてください。
きっとよい3年間になるはずです。

阿部

2020年