【中学受験】桜蔭の入試。右手が燃えてきた!(後編)(2021中学入試エピソード13)

 
前回の続きです。
 

桜蔭合格者のことば

 
彼女からのお返事は、おおよそこうでした。
 

「試験開始直後、教室全体が一瞬静まりかえった。
計算問題を見た瞬間に、
難しそうだと思ったから、他のみんなも同じだったはず。
 
わたしは先生に言われた通りに、
その日の朝、桜蔭の計算問題を6題解いていたから、
迷うことなくこの1問から始めた。
 
わたしが最初にペンを動かしたと思う。
答えを出すのにいつもより時間はかかったけど、
右手が熱くなって燃えてきたので、最初に解いてよかった。
 
この計算問題はどうしても正解したかったので、
最後に2回見直しをした。
2回とも同じ答えだったけれど、
念のため3回目の見直しをしようかと思ったら、チャイムが鳴った」

 

よく戦ってくれた。

 
よく戦ったと思います。
 
今回の桜蔭の算数は過去のセットと比べるとやや、
「しくじりやすいセット」で、
学力は高水準を要求されるのは当然として、
精神力というか、安定感を求められる入試問題だった、と位置づけています。
 
よくやったと、彼女を心から賞賛したい気持ちです。
 
そして、「右手が熱くなって燃えてきた」という箇所。
どんな物語のヒーローよりもカッコいい!!と思います。
 

幼少期のエピソード

 
個人面談の際お母さまに、
幼いころはどんなお子さんだったのかを尋ねたことがありました。
その時、印象的なお話がありました。
 
おそらく小学校低学年の頃のお話だと思います。
漢字の練習帳で、問題の漢字がシカクになっているものがあります。
右側にフリガナがふられているようなものを
イメージしてください。
 
その時、何も言わなくても、間違った漢字の周りに、
何回もその漢字を書くようなお子さんだったそうです。
それこそ、その周りいっぱいに、何回も何回も。
 
普通は、面倒くさいですよね?
僕はそんなことやったことがないです(笑)
テストの数分前に、目で見るだけで、まあ8割くらい、
少なくとも半分くらいできればいっか、みたいな感覚でした。
 
そうやって、ライバルたちと最高峰の真剣勝負で
競うような力をつけていったんだと思います。
 

ちなみに、(1)の計算問題は

 
ちなみに、中学入試の後、2・3月に行う中学準備講座で、
冒頭の計算問題を6分間で試みに扱ってみました。
入試を終えたばかりの、バリバリの現役受験生たちです。
 
正答率は9/22で41%。
 
やはり、かなり面倒な計算問題だったことは間違いありません。
 

最後に、自分の類似した大学受験の経験のお話

 
最後に少しだけ、書きながら思い出した、
個人的なエピソードのことを書きます。
 
テストが始まった瞬間に、
 
「あっ!!!!」
 
と思った経験はおありでしょうか?
 
テストが始まった瞬間に周囲が息をのむことを感じた、
というお話を聞いて、自分の大学入試の数学のことを思い出しました。
 
 
詳しく書くと年齢がバレるから、
あんまり書きたくないんですけれど(笑)
 
その年の東大の数学は、冒頭の第1問で超~~有名で、
なおかつ基本的な定理を証明しなさい、
という問題が出題されました。
 
受験生のほとんどが、
 
「え?マジ?」
 
と思ったはずです。
 
僕も周囲と一緒に固まり、
苦笑いと共に大学入試は始まりました。
今でも、よく覚えています。
 
そして、証明方法を思い出すのは無理だとすぐにあきらめ、
次にいきました(笑)
 
開始1分で80点満点のうちの20点を、
ほぼまるまる失ったわけです(笑)
 
いまなら何通りか、すぐに出てくるんですけれどねえ。
 

入試は準備は長く、勝負は一瞬

 
受験は長い期間をかけ、
エネルギーを注ぎ、
真剣勝負のために準備するもの。
 
準備は長く、勝負は一瞬です。
時間で言えば、準備400で本番1くらいでしょうか。
 
ただ、その本番はとても濃い経験で、
人生の節目になり、学生を成長させてくれるものだと感じています。
 
 
彼女にとっても、
中学入試はとてもよい経験になったはずです。
次の機会でも、その力を発揮してほしい、と願っています。
 
 
 
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