麻布への道のり

Kくんのお母様(2021年度/麻布中 進学)

3年生のGWに麻布の学園祭に行った息子が、
「僕はここに通いたい」と宣言。

SAPIXには1年生から通塾してはいたものの、
熱心に勉強しているわけではない我が子。
しかも麻布の入試問題は独特かつ難解。
このままでは絶対に無理だと悩んでいたところ、
同じ学校の保護者の方からWisardを教えていただきました。
3年生は9月から開講とHPに書いてあるのを見て、
とりあえずお話だけでも、と思い電話をしました。

対応してくださったのが阿部先生でした。

「この先生、すごく早口だけど、生徒はついていけるのかしら?」

が最初の感想です。
(現在でも前半の印象は変わりませんが)
ただ先生の熱意と生徒への強い思いは充分に伝わってきたので、
9月になったらお願いするお約束をいたしました。


そして待ちに待った9月の初めての授業。
教室から出て来た息子の第一声
「超面白かった!SAPIXやめてその分週3回、ここに通うよ!」
当時のSAPIXの先生とはあまり合わなかったらしく、
SAPIXに通うのを渋っていた息子にとってWisardはいい口実。
「そんなの無理に決まってるでしょ!」と返しながらも、
翌日電話をくださった畠中先生にうかがったところ「ハハハ」と笑い飛ばされました。

その後も息子はSAPIXへはイヤイヤダラダラと向かい、
Wisardへは早く早くと母をせかしながら満面の笑みで通うようになりました。
まさかあんなことをしていたとは(息子の体験記参照)。
後に6年生の保護者会で例に出された全てが我が子のことだと知った時は崩れ落ちました
(道理で保護者会中、阿部先生と目が全く合わないはずです)。

息子のWisard愛は年とともに強くなり続け、
受験直前まで続きました(卒業した今もですが)。
3年以上にわたる中で息子は先生方へ絶対的信頼を持ち
「この人たちと一緒なら絶対麻布に受かる(はず)」と思えるようになりました。
その気持ちが麻布(のみ)合格という結果につながったと感謝しております。


2月1日の試験後の息子の感想。
「算数は阿部(敬称略)の鬼プリント並み。
それより理科が楽しかったよ!!わくわくしながら解いた」
今年は理社が少し変化しており、
結果が出るまで期待と不安で押しつぶされそうな2日間でした。

合格者に自分の番号を見つけた後、
息子が真っ先にしたのはWisardへの報告電話でした。
消えそうな声で「先生、受かりました……」それだけ言うと泣き出し、
電話の向こうから「よかった。よくやったな!」という畠中先生の大歓声が聞こえました。
息子にとってどれ程Wisardが支えになっていたのか、改めて感じさせられました。
(その後のSAPIXと学校への報告はサラッとしたものでした)

最後まで先生方には心配をおかけしました。
12期生ではアベブログ最多登場の問題児にたくさんの愛情を注ぎ、
教え導いてくださり、ありがとうございます。
受験が終わり一番つらいのはもうWisardに通えないこと、という息子ですので、
これからもお邪魔することが(絶対)あると思いますが、よろしくお願いいたします。

Wisardよりメッセージ

進学おめでとうございます。

Wisardの床で寝転んでいたお子様がもう卒業とは……。
早いものですね。
あっという間の3年半でした。
ついこの間も床に正座をしていたような気がいたします……
おっと、それは実際に彼がこの間やっていたことでした(笑)

Wisardにお入りいただいてすぐの面談ですでに志望校をお聞きし、
私も「目指せる力をつけてくれると思います」とお伝えしたことを覚えております。
紆余曲折ございましたが、それも含めて、
お子様が麻布中を目指して頑張る3年半をともに楽しく過ごし、
見守ることができました。

人を惹きつけてやまないオーラを持ったお子様の、
突拍子もない発言から始まる会話が聞けなくなるのは残念でなりませんが、
彼の次のステージ、麻布中は間違いなくお子様にぴったりの学校です。
あの懐の広い学校で、同じように強烈な個性を持った仲間たちと、
さらに個性を磨きながら勉学においても切磋琢磨し、
有意義な6年間を過ごしていただけることと確信しております。

お父様のような立派なご職業に就くという目標もあるとうかがっておりますので、
6年後の結果が楽しみですね。
(麻布中からあの学校を目指すことができるかどうかは、
色んな意味で疑問ではありますが…)

と言っても、もうしばらくはお子様の成長を我々が拝見できる機会もありそうですので、
また麻布中での生活についてもお聞かせいただけることを楽しみにしております。

畠中

2021年