進・真・信

Mさん(2021年度/早稲田実業中 進学)

Wisardには4年生の9月頃に入室しました。
初日には多様な学年の生徒たちが
それぞれ集中しながら取り組んでいるのを見て、
新鮮さを感じました。

ここから、1つ目の「シン」「進」が始まりました。
5年生になると、新しい同学年の友達もできて、
切磋琢磨しあいました。
特に授業後、本棚の前で友達とおしゃべりをしながら
本を眺めるのが至福の時間となっていました。

算数の成績は右肩上がりとはいかず、
上がったり下がったりして、
自分では実力がついているとは感じられず、不安もありました。

6年になると、「進」に加え、「真」にも向き合うようになりました。
2月1日の志望校が決まらず迷い、何度も阿部先生に相談しました。
その際、私は「真」を常に意識しました。
つまり、「自分の進の気持ちに向き合い、決断する」ということです。
そう考えて、前から志望していた早稲田実業を第1志望にしました。
後期になると、相変わらずパッとしない成績にいよいよ、
疑問を抱くようになりました。

果たしてこのまま私は合格するのか。
それとも、みんながこんな感じなのか。
どうにも釈然としないまま、1月の受験になりました。
この受験が私に大きな変化をもたらすことになります。


1月16日。
第3志望である浦和明の星中の結果発表でした。
すでに1つ合格をもらっていたものの、
かなり志望順位の高い学校だったこともあり、
私はとても緊張していました。
算数と理科が全然できなかったので、不安もありました。

9:00。
画面を開くと、「合格おめでとうございます」と書かれていました。
私はとても嬉しくて、すぐにWisardに電話しました。
あの日私は合格と、さらに「自信」という2つの大きな贈りものをもらいました。

もう1つの「信」は「先生を信じる」の「信」です。
1月の勉強は理社の知識にプラスして、
SAPIXの解法力をやるように言われたので、
信じて何回もやりました。
おかげで、今さらですが少しずつ苦手だった算数が、
得意になっていくように思えました。

しかし、私は再び「真」と向き合うことになります。
2月1日の早稲田実業と2月3日の慶應中等部は強く志望していましたが、
2月2日の受験校が確定していなかったのです。
阿部先生には「ある学校」を勧められました。
しかし、私は「真」の気持ちと向き合い、
1日・3日の学校に万全を期したいと思い、
2月2日はお休みにする決断をしました。


そして迎えた2月1日。
算数の試験中、私はアッと声を上げそうになってしまいました。
解法力でやった問題、阿部先生と過去問で扱った問題が
出題されていたのです。
私は興奮し、「先生を「信」じてよかった」と、心から思いました。

そして2月3日。
慶應中等部の算数の試験でまたもや過去問でやったのと、
まったく同じ問題がそのまま出たのです。
阿部先生は未来予知能力者と思うくらいの当たりっぷりで、
驚きでもう声も出ませんでした。


試験後、早実の合格発表でした。
ドキドキしながら迎えた13:00。
画面を開くと「合格おめでとうございます」の文字が目に飛び込みました。
私は嬉しくて嬉しくて、ここが外だということも忘れて、
母と手をとりあって喜んでしまいました。
そして翌日の慶應の1次試験も無事に通過することができました。

阿部先生の言ったことが全て大当たりでした。
阿部先生を「信」じたからこそ、合格があります。
慶應の2次試験は残念な結果となりましたが、
早実の合格は本当に嬉しく、感謝しかありません。

そして畠中先生には国語を教わっていないのに、
前日に明の星の過去問を見てもらい、ありがとうございました。
畠中先生の授業はとても楽しそうで、
私は国語が受けられなくて残念です。


そしてこれから戦う後輩のみなさん、
「進」「真」「信」、特に「信」を大切にこれからもあきらめずにがんばって下さい。

桜が咲くことを祈っています。


Wisardよりメッセージ

進学おめでとうございます。

素晴らしい文章ですね。
抜群の国語の得点力が武器だった君らしい、
最高の受験体験記です。

君は算数の強化に絞ってWisardに通っていましたが、
決して算数が苦手だったわけではありません。
国語がサピ偏差で平均65を超えるような、超人的な力を見せており、
それが理由で算国の差があっただけのこと。

算数もきちんとできていましたし、
入試直前の「受かるんだ!」という姿勢で、
さらに伸びた印象を持っています。

「~がわかりませんでした」
「これは、こうやって始めれば……」
「ああなるほど、わかりました。もういいです」

そうやって、自分の頭でよく考えていたから、
タイプのまるで違う早実と慶應の算数でも、
十分に戦えるようになったんです。


実は、これは不安になるかなと思って話していなかったけれど、
早稲田実業の合格者は、Wisardで君が初なんですよね(笑)

合格実績の「早稲田実業」の文字を見返すたびに、
君のことを思い出すはずです。
遠くから応援していますから、
よい6年間、10年間を送ってくださいね。

阿部

2021年