原始人の東大への道

Sさん(2021年度/東京学芸大学附属竹早中 進学)

私は新6年生の時にWisardに入室したので、
1年ほどWisardに通っていたことになります。

ちなみに題名の「原始人」は先生は覚えていないかもしれませんが、
算数の場合の数や規則性で答えを書き出していた時に、
阿部先生に言われました。


4年生の頃からSAPIXに通っていて、
そのころから算数は壊滅的、国語はとても得意、
SAPIXでは真ん中のブロックを上下していました。

最初はWisardでは算数だけを教わっていたけれど、
国語の脱文挿入が苦手なことに気がついた頃に調子が上がらなくなり、
6年生の後期から国語も習うことにしました。

Wisardで畠中先生に、

「あなたはこのクラスでいちばん国語ができる」
「あなたが入試の国語で失敗することなんて、まったく考えられない」

と言われるたびに買いかぶりすぎだとは思っていました。
それでも、国語への揺るがない自信はありました。


最初は絶対受からないと思っていた、
第1志望校の渋谷教育学園渋谷中学校(長いので渋渋と書きます)、
第2志望校の広尾学園中学校は、Wisardで算数は最低限できるように、
国語は完璧にできるようになりました。
ギリギリ受かるか受からないかというところ、
つまり五分五分のところまで来ていたので、
それなら受かるだろうなどと思っていました。


ついに入試本番。
ここまで来ると、今までのこともあっという間だったようで、
そうでもなかったような気もします。


2月1日:渋渋のデキはイマイチ。
     ギリギリ落ちただろうという感じ。
     午後の広尾も理科が壊滅的。
     落ちただろうな、という感じ。

2月2日:気を取り直して2回目の渋渋。
     受かったかも、というくらいかなりよい感じ。
     午後の三田国際は絶対受かったな、というくらいPerfectな感じ。

2月3日:得意の国語でまさかの時間配分ミス。
     かなり痛いミスだったものの、それでも三田国際と同じくPerfectな感じ。

2月5日:2日の渋渋と同じくらいでき、かなりよい感じ。


けれど結果は、国語があまり振るわなかったせいか、渋々・広尾は全敗。
三田国際と竹早は合格。
受かったかも、というくらい手ごたえを感じていたので、
不合格はショックだったし、なにより悔しかったです。
けれど前向きに考え、学芸大附属竹早に進学することにしました。

中学受験を通して、計画をたてて自ら勉強することができるようになり、
楽しいとも感じるようになり、精神的にとても成長した感覚があります。


これからは中学受験で学んだことを胸に、また勉強を頑張りたいです。
目指せ、東大!!
(ちなみに、一度勉強する習慣がつくとなかなか抜けず、
受験が終わったのに公文を始めたり、
SAPIXでもらった中学準備テキストで勉強したりしています)

最後に後輩に【後輩に向けてのメッセージ】

1:算数の基礎は基礎トレでつきます。必ず取り組んでください。
2:クラスが落ちても入試に落ちても気を落とさず、
 反省をしたら次のことを考えてください。
3:苦手教科があっても、入試まで頑張れば必ず私の理科や算数のように伸びます。
  あきらめないで!
4:テストで緊張したことのない私にはわかりませんが、
 いとこがテストで緊張しすぎて大変そうでした。
  まったく緊張しない私のような感じはいけませんが、
 緊張したらせっかくつけた実力も発揮できず、受かるものも受かりません。
  落ち着いて臨んでください。
5:長くなったけれど最後に。
  落ち着いて問題を読めば意外とすらすら解けるものもあります。


 中学受験は時に、好きなことを我慢して勉強しなければならないこともあります。
 ですが、その時にした努力は必ず実を結びます。  
 けれど息抜きも大切。
 そんな時はTVをつけて「ブラタモリ」をぜひ見てください。
 きっと来年も再来年もどこかの中学入試で出ることでしょう。
 「ブラタモリ」を見ているだけで、完璧に解けるものも結構ありますからね。
 応援しています!がんばって下さい!

Wisardよりメッセージ

進学おめでとうございます。

2月1日・2日は、紙一重のところでした。
広尾学園は2月1日の午前中から受験していれば、
合格できたはずと思い、振り返って悔いるところも実はあったんです。

ですが、入試が終わった後に、
悔いのない受験ができたとスッキリした表情で教室に来てくれ、
竹早に前向きに進学するモードになっているあなたを見て、
とても安心したことを覚えています。


学芸大附属は高校受験があるので、純粋な一貫校とは言えないのですが、
君のような生徒であれば、
その環境をプラスに活かすことができるはずです。
ご両親もそれをよく考えて、大切な君を竹早に送り出してくれたんです。

受験勉強において大切なのは、頭のよさや努力もありますが、
それ以前の「やる!!」という気持ちが一番大切だと思っています。
中学受験の体験記で「目指せ、東大!!」言い切れるメンテリティは◎です。

「その意気やよし!!」です。
高校進学の時にでも、また教室に顔をだしてください。
また会いましょう!!

阿部

2021年