【中学受験】算数の学び方。受験生かそうでないかで、どう違う?(後編)

 
前回の続きです。
 
入試まであと150日を切ると、本番での得点力が最も重視すべきことになります。
これについては、過去の記事にも書いています。
 
勉強で一番大切な方針は、「シンプルに考えること」(1)
 
勉強で一番大切な方針は、「シンプルに考えること」(2)
 
勉強で一番大切な方針は、「シンプルに考えること」(3)
 
大学受験参考書は、どうしてあんなにたくさんあるんでしょう?
 
難しそうなことも、簡単なことの積み重ね。
 
 
算数はじっくり考え、自分の答えを確かめる科目です。
最も大切なのは考える力で、算数を暗記科目と位置付けて取り組む生徒の多くは、入試までの道のりのどこかで行き詰まります。
ですが、テストの得点で合否を決めるという場面になると、ある程度は解法を頭に入れておくことも必要になってきます。
つまり、入試までの残り時間が一定のラインに達すると、いわゆる解法暗記につながるような学習の仕方をせざるをえない場面も出てくるということです
 
 
前回の記事で例にあげた魔方陣はこの一例です。
魔方陣は低学年のうちは絶対にルールを教えず、あたりをつけてから、順序立ててあてはめていくように指導します。
思考錯誤するための題材として使用するわけです。
そういう意味で、魔方陣は非常に面白い題材で、低学年では色々とアレンジした内容をカリキュラムに組み込んでいます。
 
ただ、受験直前の生徒ということになると、扱い方が異なります。
決まりきった魔方陣には、
 
「一列の和は真ん中の数の3倍になる」
「真ん中の数は両サイドの平均になる」
 
という法則があり、それを知っていると瞬間的に答えを出すことができます。
それを知っていると、前回の例題は真ん中がそれぞれ5・10であると瞬時に求められます。
 
 
正直、こんなことを知ったところで、その生徒は全く賢くなっていません。
せっかく、あれこれ試して解答へ迫るプロセスで試行力を伸ばせる魔方陣も、この法則を聞いてしまうと、魔法はすっかりとけてしまい、面白くもなんともなくなってしまいます。
本来、価値があるのは色々と試している時間そのものなのですから。
 
ですが、合格点をとるという一点にフォーカスするため、こういった知識も扱っておくしかない部分もあるのです。
こういった場面が激増します。
つまり、
 
「もう長い目で見る余裕はない。
短い目で見て、最も高得点がとれる学習法に切り替えなければならない」

 
という点が、それまでの学習と大きく異なってきます。
直前期では、身についていない定石がある場合は、徹底的に繰り返して身体に叩きこんでいくことになります。
 
 
Wisardでは低学年のうち(6年生の夏期講習前まで)は特に、算数を暗記科目にしないように特に配慮しています。
9月からは特に、取り組み方がかなり変わってきます。
そっくりそのまま「条件反射」というタイトルのプリントがあったりもしますので、生徒にもある程度はそれを求めていくようになります。
 
もちろん、じっくり考えることと目先の得点力を伸ばすことが相反する場面ばかりではありません。
バランスをとりながら、学んでいくことが大切です。
 
6年生たちはあと5ヶ月、頑張っていきましょう。
 
 
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